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評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家

原田裕規

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120057243
ISBN 10 : 4120057240
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

やっぱり海は友だちだ──。誰よりも海を愛し、海に愛された画家、クリスチャン・リース・ラッセン。90年代、日本で巻き起こった絵画ブームを牽引したラッセンの作品は、当時の日本人にとって「アート」の代名詞として、ピカソやゴッホと並ぶほどに大きな知名度を獲得した。

日本デビューから30年強、その受容のかたちを変えながら、一貫して日本に愛されてきたラッセンはその知名度に反して、彼の本質は意外なほどに知られていない。

「サーファー画家」というイメージの形成、イルカとクジラという題材、絵画とアクアリウムという方法、日本における受容のされ方‥‥。彼の人生の歩みを辿りながら、作家としての本質、そしてラッセンを愛した日本とは何だったのかを解き明かす決定的評伝。

【著者紹介】
原田裕規 : 1989年山口県生まれ。アーティスト。とるにたらないにもかかわらず、社会の中で広く認知されている視覚文化をモチーフに作品を制作している。近年は日本ハワイ移民資料館、KAAT神奈川芸術劇場、京都芸術センター、金沢21世紀美術館などで個展を開催。「TERRADA ART AWARD 2023」でファイナリストに選出。作品収蔵先に広島市現代美術館、日本ハワイ移民資料館など。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えすてい

    大衆的な知名度と人気の裏で「アカデミズム」からは無視・タブー・嫌悪の極み、なおかつ作られたイメージがメディアのプロデュースで独り歩きし「実態」が知られていない「画家」の代表に、山下清がいる。ラッセンと山下清はプロデュースされて大衆がヨイショした。そういう共通性を感じた。一方で最近ラッセン展示会広告を見ないなと思ったらアールビバンとの契約が切れ、ハワイの山火事に関しても沈黙の当人、公式サイトは残されてはいるが更新されておらず、「幽霊状態」だった。未だにウィキも日本語だけ、金の切れ目が縁の切れ目なのだろうか?

  • かみーゆ

    なんか最後まで読んでラッセンかわいそうになりました。誕生日3月11日でしたか。震災後にラッセンが三陸行った時の話とか涙なしには読めないね。ドキュメンタリーどっかで見られないかな。それはそれとして、いろんな文脈からラッセンを位置付ける試みはとても面白かったです。イルカだからってフリッパーズギターまで出してくるとはね。こういうのは無理筋を通そうとするのを楽しむのも大事ですから。でも90年代後半に一番人口に膾炙したイルカはMicrosoftのOfficeにいたカイルくんだと思います。

  • takao

    ふむ

  • きりんの姉さん

    日本(だけ)でラッセンが流行した理由が順を追って語られ、説得力がある。自分にとっては最初からラッセンは「ネタ」的存在だったが、消費し尽くされてTVでも「ネタ」的な人として扱われた経緯は知らなかった。ラッセンにとってイルカは啓示をもたらす崇高な存在、対して日本人にとってはかわいいキャラクターとして消費の対象というズレ。そこにアーティストとして孤独を感じたというくだりが興味深い。 博物画、戦争画との関連も面白い。 ラッセンの絵を見てモヤッとした印象を抱く理由が少し分かった。

  • バンバンバンクシー

    少々牽強付会な評も目立つが、ラッセン理解に大きく寄与するだろう一冊。 展示即売会に行って見たくなった。

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