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箱根駅伝を伝える テレビ初の挑戦 文春文庫

原島由美子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167922221
ISBN 10 : 4167922223
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan

Content Description

正月の風物詩として人気を誇るテレビ番組「箱根駅伝」。しかし、1987年の初回生中継は挑戦の連続だった。全長200kmを超え、800m以上の高低差のある過酷なコース。電波の届かない箱根の山々と、降りかかる無理難題にどう立ち向かったのか。今なお語り継がれる初回放送の舞台裏。テレビスタッフの物語をドラマチックに描く。

目次 : 第1章 箱根駅伝に魅せられて/ 第2章 ゼロからのスタート/ 第3章 伝統の「箱根駅伝」/ 第4章 怒涛の日々/ 第5章 箱根狂騒曲/ 第6章 往路中継スタート!/ 第7章 危うい復路中継/ 第8章 只隈選手と高橋選手/ 第9章 栄光のゴールに向けて/ 第10章 宴のあと/ 第11章 初中継成功の裏で/ 第12章 先駆者からのタスキ/ 第100回記念大会の中継を終えて/ 特別対談 坂田信久×田中晃

【著者紹介】
原島由美子 : 東京都生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。1992年、朝日新聞社に入社。スポーツ記者として国内外で野球、サッカー、陸上、モータースポーツ、フィギュアスケートなどを取材。2005年に退社し、06年からMcKinsey & Co.Japanの調査・分析部門に従事。同時にフリーランスのライターとして「AERA」「週刊朝日」を中心とした雑誌やテレビ、デジタルメディアで取材・執筆・翻訳を行う。08年秋、朝日新聞社に再入社。「GLOBE」「be」編集部などに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    『俺たちの箱根駅伝』の放送パート部分のネタ本。初めて箱根の全面中継に挑んだ日本テレビのプロデューサーや技術陣が、厳しい自然条件や放送技術の壁を乗り越えて実現するまでの熱い記録になっている。今では到底信じられない無理を重ね、次々と現れる難事を解決しながら不可能を可能にしようと挑む昭和の男たちのドラマは、ほとんど「プロジェクトx」の世界だ。ここで描かれたエピソードが小説にそのまま使われているのもあり、選手たちの走りに優るとも劣らぬ激しさで突っ走っていったのがわかる。歴史は仕事に情熱を注ぐ者により作られるのだ。

  • 海燕

    箱根駅伝のTV中継に挑んだ日テレの奮闘を描いた作品。日テレによる初の中継は1987年。もっと早い時期からやっていたものと思っていた。初年は全レース通しではなく、往復とも途中をカットし、始めと終わりの区間のみの中継とのこと。改めて考えると、電波の届かない山岳区間も含めて往復200qを超える距離をつなぐのは大変なことだ。しかも全選手のタスキ中継を漏らさず映す方針。惜しむらくは準備段階の数々のトラブルを描きつつも、どれも平板な印象。関係者自らが体験記として著せば、もっと臨場感に溢れたものになっていただろう。

  • ベローチェのひととき

    妻から「こういう本好きでしょ」と紹介されて、その通りなので、速攻でネット検索し入手した本。箱根の山があるため、技術的に全区間生放送は不可能だと言われていた時代に、初めて放送に挑戦したテレビスタッフ達の熱い物語。もう20年以上、往路復路共テレビに張り付いて観ているが、来年からは裏方の想いも感じながら観ることになるだろうなと思うと感慨深いです。

  • 緋莢

    「箱根駅伝をぜひ中継しましょうよ!すごいイベントじゃないですか」日本テレビにディレクターとして入社した坂田信久は、取材した箱根駅伝に魅了される。箱根駅伝を中継しましょう!と先輩たちに訴えるも、即却下されてしまう。しかし、20年以上諦めなかった坂田は、ついに企画が通し、箱根駅伝の中継が決まるが、それには様々な困難があって…2007年に刊行された『「箱根駅伝」不可能に挑んだ男たち』を 改題、加筆・修正して文庫化(続く

  • どんまい

    最初にこの本が単行本で出た時は『「箱根駅伝」不可能に挑んだ男たち』 この題名なら買わなかっただろうなぁ。題名は大事だとつくづく思う。私は箱根駅伝というスポーツに特別な思い入れはない。だから買わなかっただろうと思う。初の箱根駅伝実況生中継のドキュメントだからこそだ。して、その内容は。感動のテレビマンたちの物語である。まさに地上の星! プロジェクトX! 携帯電話も今のようなものではない時代の人々の放送にかける執念の物語!凄まじい話である。来年の箱根は必ず見ようと誓った。

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