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そして夜は甦る ハヤカワ・ミステリ

原りょう

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150019303
ISBN 10 : 4150019304
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

西新宿の高層ビル街のはずれに事務所を構える私立探偵の澤崎のもとへ海部と名乗る男が訪れた。男はルポ・ライターの佐伯が先週ここへ来たかどうかを知りたがり、二十万円の入った封筒を澤崎に預けて立ち去った。かくして澤崎は行方不明となった佐伯の調査に乗り出し、事件はやがて過去の東京都知事狙撃事件の全貌へとつながっていく。伝説の直木賞作家・原〓(りょう)の作家生活三十周年を記念して、長篇デビュー作が遂にポケット・ミステリ版で登場。書き下ろしの「著者あとがき」を付記し、装画を山野辺進が手がけた特別版。

【著者紹介】
原〓 : 1946年生まれ。九州大学文学部卒。私立探偵・澤崎シリーズ第2作の『私が殺した少女』で第102回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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これがハードボイルドだぞっていう文体。い...

投稿日:2021/04/22 (木)

これがハードボイルドだぞっていう文体。いいねー、酒を飲みながら読みたくなる。静かな曲調のピアノ曲をかけながらゆっくりゆっくり読みたい本です。あー、名曲喫茶に行きたい。その時に携帯したいやつです。

浜っ子 さん | 愛媛県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Sam

    チャンドラーもハメットも読んではみたけどそれほど心を掴まれることがなかったし、どうもハードボイルドはあまり好みのジャンルではないのだろうなと自覚しつつそれでも読んでみた本作。まずは場面設定も登場人物も、加えて表紙までもが昭和の匂いが濃厚な和製ハードボイルドであることに面食らった。でもよく練られたストーリーと緩みなく一気に読ませるテンションには確かにすごい作家だと思わされた。とはいえ他の作品も読むかというとなんとも言えんな。

  • Y2K☮

    著者の訃報を目にし、ずっと読みたかったポケット・ミステリ版を購入した。改めて読み返すと、終盤で澤崎(沢崎ではない)が突如として頭脳明晰でいかにもな名探偵になることに少し違和感がある。著者自身がその点に不満を覚え、「愚か者死すべし」以降の2作で謎解きよりもハードボイルドな主人公を描くことに重きを置いたのを知っていたからだ。つまりこのシリーズはまだまだ発展途上だった。未完と思しき新作長編の原稿はどうなるのか。いずれにしても本当に大好きで影響を受けた作家のひとり。ゆっくり休んでください。ありがとうございました。

  • pohcho

    私立探偵の澤崎を主人公にしたハードボイルドミステリー、 シリーズ一作目。人探しの依頼が持ち込まれ、調べているうちに、過去に起こった大きな事件の真相へと繋がっていくという流れ。登場人物が多く複雑で、ついていくのが大変だったが、澤崎がとてもかっこよく、昭和の香りのするハードボイルドの雰囲気を堪能できた。これが作者のデビュー作とはすごい。続きもゆっくり読んでいきたい。

  • シキモリ

    私がハードボイルドに夢中になるきっかけとなった作家がこの御方。そのデビュー作をハヤカワ・ポケットミステリ版で再読。一行目から否応なしに読み手を作品世界へと引き込む硬質な文体、エスプリを効かせながら腹を探り合う会話の応酬、徐々に緊迫感を増していくストーリーラインなど、読後の満足感は初読時以上。こねくり回したプロットや人間関係は本家のチャンドラー以上に錯綜しており、気負い過ぎの印象は否めないが、この作風はやはり唯一無二。もう二度と澤崎に会えないのが只々残念だ。原先生、どうぞ安らかにお眠りください。★600冊目

  • マッピー

    JRは国鉄で、東京都庁1号館はは丸の内にある8階建ての時代の話。スマホどころか携帯もポケベルもないから、留守番電話サービスっていうところに登録して、伝言の有無を一日に何度も確認する探偵。スマホさえあれば、最後の大事件は防げたね。「翻訳物は人物の名前が覚えられないから難しい」というやつが初めてわかる気がした。関係者の中に○○の弟ってのが多すぎる!しかも名字が違う…。何度も登場人物表を見直した。でも、読後の満足感は久々のもの。探偵の澤崎よりも、最後の最後でキーパーソンの方がハードボイルドでしたね。

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