Product Details
ISBN 10 : 4087208133
Content Description
「イスラム国」事件以降、萎縮するメディアに危機感を募らせるジャーナリストたちが立場や媒体を超えて集結。
海外取材最前線の体験を踏まえ、「誰かが"そこ"へ行かなければならない」と訴える。
「イスラム国」による後藤健二氏、湯川遥菜氏の人質・殺害事件以降、「そんな危険な所へ行く必要があるのか」という世論に乗じて、政権は露骨な報道統制に踏み出し、メディアは萎縮してしまった。危機感に駆られたジャーナリストたちが、フリーランス、新聞社、通信社、テレビ局など立場や媒体を超えて本書に集結。海外取材の最前線に立ってきた体験を踏まえ、これまでの「事故」をシビアに自己検証し危険回避の具体的方策を提示するとともに、「それでも、誰かが“そこ”へ行かなければならない」と訴える。
【目次】
第1章 後藤健二氏の人質・殺害事件がもたらした影響
石丸次郎(アジアプレス大阪代表)
第2章 ジャーナリストは「戦場」でどう行動したのか
・紛争地を抱える中東の事実を見る「目」の役割
川上泰徳(中東ジャーナリスト。元朝日新聞記者)
・“イスラム国"取材、その一部始終
横田徹(報道カメラマン)
・戦場の人々を見つめるまなざし
玉本英子(アジアプレス大阪)
・通信社の記者は最後まで残って取材を続ける
及川仁(共同通信社)
・テレビの「危険地取材」はどう変わったか
内藤正彦(テレビ朝日)
・危険地取材をテレビに売り込む
高世仁(ジン・ネット代表)
第3章 戦争報道を続けるために――過去の事例から学ぶべきこと
綿井健陽(映像ジャーナリスト・映画監督)
第4章 米国メディアの危険地報道――日本との相違
高橋邦典(写真家)
第5章 危険地報道とジャーナリスト
土井敏邦(フリージャーナリスト)
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