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ISBN 10 : 4814006144
Content Description
このカワウ、なぜ逃げない?それは中国江西省の湖で目撃した奇妙な光景だった。船の止まり木にのるカワウたち。繋ぐ紐はない。獲った魚は人に横取りされる。それでも逃げない。一体なぜ?著者は中国各地の鵜飼漁をめぐり、漁師たちと交流し、鳥と人のふしぎな関係を解き明かす。その思考は家畜化の起源や日中の鵜飼漁の違いの考察まで飛翔していく。写真や動画(QRコード付き)も豊富に掲載。
目次 : 1章 長江の流域へ(見たこともない漁法に出会う/ 誰がカワウを「発見」したのか)/ 2章 手さぐりの鵜飼調査(地道なフィールドワークの開始/ カワウの一日に密着/ カワウがスムーズに回収される理由)/ 3章 表舞台をみてまわる―カワウと生きる、カワウが活きる(定点調査の落とし穴/ カワウの入手から死後まで/ 鳥と人がおりなす漁の技)/ 4章 舞台裏を覗く―逃げないカワウができるとき(カワウと漁師の奇妙な関係/ 目を開けると人間の顔/ 一羽でいると怖さ半減?/ 「一人前」になるために)/ 5章 逃げないカワウから人間を知る―手段としての動物記(家畜から何を問うのか/ なぜカワウの生殖に介入するのか/ なぜ鵜飼漁が生業として成り立つのか)
【著者紹介】
卯田宗平 : 滋賀県出身。小学生のとき、自由研究で水生昆虫のタイコウチを取りあげる。水中でメダカを獲る能力の個体差を調べていた。その後、オオクチバス、ブルーギル、トナカイ、カワウソ、カワウ、ウミウの調査を経て、いまは長鳴き鶏を調べる。特定の動物が利用される背後の人間文化に強い関心がある。2010年に日本文化人類学会奨励賞、2022年に大同生命地域研究奨励賞。国立民族学博物館グローバル現象研究部教授。専門は環境民俗学・生態人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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