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素粒子の宴

南部陽一郎

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784875024156
ISBN 10 : 4875024150
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

素粒子の質量の起源をあかす「対称性の自発的破れ」というアイディアはいかにして生まれたのか?ミクロコスモスにおけるクォークのふるまいを示す「漸近的自由」の考えはどのようにひらめいたのか?自然界の統一的理解をめざしたはずのクォーク理論が新しい粒子がつぎつぎに加わって百家争鳴状態にあった1978年夏。東京で開催された高エネルギー物理学国際会議のために来日したベテラン、新進気鋭の物理学者二人が、のちにノーベル物理学賞受賞の対象になったお互いのアイディアをめぐり、熱く語り合った歴史的対話篇。

目次 : 素粒子の宴(現代クォーク理論の前線―単純なパラドックスの不在が意味するもの/ 反対称に憧れる自然―空腹な牛はどっちの草を食べるか/ 重力量子のフィジカル・イメージ―重力のしぶきと空間の泡をめぐって/ 物質は数えられるか―リンゴとミカンのあいだの問題/ 量子は任意な時間系を選ぶ―ネコ時計、物理学者時計/ 「崩壊」がなぜ「力」なのか?―閉じ込め理論の意味するもの/ 物理学者の脇見―何気なくやってくる「漸近的自由」/ クォークの将来―「閉じ込め」は可能か/ 見える対称性、見えない対称性―「宴」の余韻のなかで)/ 東京‐大阪‐プリンストン‐シカゴ 素粒子物理学者の飛跡―南部陽一郎インタビュー

【著者紹介】
南部陽一郎 : 1921年福井市生れ。東大卒業後草創期の大阪市立大に赴任。52年に渡米、プリンストン高等研究所を経てシカゴ大学教授となる。ベーテ=サルピーター=南部方程式の導出、素粒子の超伝導体模型の発案、クォークの「カラー」の前ぶれとなった三重クォーク模型や、閉じ込め理論の先駆となったヒモ模型の提示等、国際物理学界のスプリンターとして、つぎつぎに最先端のテーマに挑戦、自在なアイディアを放出しつづけている。日本の後進の指導にも熱心で帰日もしばしば。76年オッペンハイマー賞受賞、78年文化勲章受章。2008年度ノーベル物理学賞受賞

H・D・ポリツァー : 1949年ニューヨーク生れ。ミシガン大学卒業後ハーバード大学でシドニー・コールマンの指導によりクォーク論の高エネルギー状態における矛盾を検討。現在QCD(量子色力学)の基礎になっている「漸近的に自由な場の理論」を73年に発表。翌74年に博士号修得。シカゴ大学客員教授を経て77年より「クォーク理論のメッカ」カリフォルニア工科大学准教授。2004年度ノーベル物理学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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素粒子論についての対談やインタビューが載...

投稿日:2021/02/22 (月)

素粒子論についての対談やインタビューが載っている一冊です。タイトルに宴とありますがけっこう上級向けで、非常に高度で専門的な内容となっているので、現代物理学の重要な理論である素粒子論がどれほど奥深いものかがよくわかると思います。

Ein さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 阿呆った(旧・ことうら)

    ◾︎著者は2008年にノーベル物理学賞を取られた方。原子よりさらに小さい『素粒子』の一つで陽子を構成する『クォーク』について、研究秘話的な対談。◾︎タイトル的に、分かりやすく解説してくれているのかなと思ったら、ガチだった。「◯◯理論は〜◯◯理論は〜」みたいな感じで、私の知識では理解を超えていました。◾︎筑波や相模原のJAXA(宇宙航空研究開発機構)を訪れて以来、漠然と宇宙から素粒子までの興味がありますが、知識がないので、入門書から地道に学びたいと思います。

  • TSUBASA

    「対称性の自発的破れ」でノーベル物理学賞を獲得した南部陽一郎と「漸近的に自由な場の理論」で獲得したポリツァーの対談と南部陽一郎のインタヴュー収録。素粒子物理学を研究する物の哲学が読み取れた。特に南部先生の物理観は個人的にはためになると思った。若い者としては理学に関係なく仕事に取り組むには相応の気概をもたにゃあいけませんな。込み入った話はそんなにしてないのでわからない名前の理論が出てきたら「そんなのがあるのか」程度に思っておけば文系の人でも読めるのではないでしょうか。

  • らんまる

    南部さんとポリツァーの対談に、ファインマンが書評という超豪華本。当時の最先端物理の話が書かれており、変わっていないところも進歩したところも参照できてよい。

  • nitti

    南部陽一郎とH.Dポリツァーの対談。難解で基礎知識が追いつかず、どれだけ理解したかと問われると・・・ しかしながら素粒子物理への興味がふつふつと沸いてきて、1979年から再版されるだけはある良著だと思う。この分野がどうやって進んできたのかがさらりと分かる本でもあると思う。化学屋とは使っている単語や原理が同じでも認識が違うものがあるんだなぁとプチ驚き。

  • Koike Katsuya

    南部陽一郎は天才。非常に魅力的な人。

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