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猫に教わる

南木佳士

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163915111
ISBN 10 : 4163915117
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

猫の母子から教わったこと。山菜を採り、うどんを作る春の行事。同窓会嫌いの弁。本を棄てる話。歩く、四股を踏む、食べ過ぎない。医師として、作家として人間を見つめてきた著者の、滋味ふかいエッセイ集。

目次 : 七十歳/ 文机の引っ越し/ 三十二年前の夕食風景/ ワカサギを釣る/ 登山靴での通勤/ 石の棒/ 平尾山/ ぬるい水の中で/ 卒業式/ 靴を磨く〔ほか〕

【著者紹介】
南木佳士 : 1951年、群馬県に生まれる。現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaoru

    南木先生の本は同じような内容を綴っていてもどこか心和む。浅間山のふもとで医師として勤務しながら執筆を続けるうちに鬱を患い家族や同僚、飼い猫の力などによって少しずつ回復。「からだは機械ではなく、思うようにコントロ―ルできない自然そのもの」65歳で定年退職した後も非常勤医として新型コロナワクチン接種=後方支援に携わられたりしている。その間を縫っての執筆やうどん作りなどの料理。「包丁を握ってネギなど刻んでいると、なんだかとてもまともな仕事をしている気になってくる」文明が進み過ぎて地球も人も疲弊している今→

  • kei302

    とてもよかった。たぶん、ほとんど認識されていないと思いますが、私の中ではネコ作家さんは南木さんです。 南木作品読者からの忠告:タイトルの「猫」に惹かれても手を出してはいけません。猫はほとんで出てきませんが、 『ダイヤモンドダスト』『医学生』『トラや』の3作とパニック障害うつ病を患った生活を綴ったエッセイを読むと文体のよさも内容も響いてきます。 ― 未来は明日ですら完璧に隠されていると了解し 夢など抱かず とりあえずいまを生きる ―南木先生、新作、お待ちしています。

  • こまり

    猫に纏わる小説かエッセイだと思って予約したら、そうではなかった。(いくつか猫の話もあったけれど。)南木佳士が医師であり、また芥川賞作家だということも知らなかったが、思いがけずとても良い本に出会った。日経新聞他の連載エッセイをまとめた本。表紙と裏表紙の猫の装画が又良い。文章に魅力があり深い思考が面白く、読み飽きない。映画化されている作品もあるらしく、原作を読んでみたくなった。「芥川賞は寝て書いても完成させられるが、直木賞はトラック数台分の資料を集めて読み込まないと書けない」その違いに成程と腑に落ちた。

  • tetsubun1000mg

    南木氏の作品は2作目だが、現役の医師で直木賞作家とという肩書を持ちながら生きる苦しさを交えながら淡々と綴る文章に心を打たれる。 ご自分の子供時代や学生時代、医者となって小説を書くようになったいきさつから、医者と作家の兼業の負担なのか自身におこった体調不良を書いているのだが同様の経験のある人には参考になるのだろう。 誇張も自慢もせず書かれているのが伝わり、読んで心が落ち着く気持ちがしてくる本。

  • algon

    う〜んやっぱりいいなぁ。老境に入った著者が時間のゆとりも得ての私的周辺のエッセイ集だが、変わらない様々な来し方のルーティーンを経た内容はそれでも隙の無い円熟さを見せて飽きさせない。かなりよじれまくった性格が厳しい自省を経て著わしてくる文章はそっぽを向いたユーモア一つでもやはり捻じれ性格の自分の琴線を刺激して吹き出させ泣かせてくる。推敲の厳しさも感じさせるが特に書き下ろし作品が要件から放たれていて良いと思う。北海道新聞版も楽しみなコラムだったが。孤高の文壇人だがプロ中のプロだと思う。秀逸なエッセイ集だった。

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