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ぼくはアホウドリの親になる

南俊夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784035071907
ISBN 10 : 4035071900
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

乱獲され、一時は10羽ほどまで減った伊豆諸島・鳥島のアホウドリ。長年の保護により4000羽ほどに増えましたが、鳥島は噴火の危険がある火山島です。そこで、ひなを小笠原諸島の無人島・聟島に引っこしさせて、人が育てて巣立ちをさせ、アホウドリの新しい繁殖地をつくろうという、前代未聞の困難な計画がおこなわれることになりました。小学校中学年から。

目次 : 第1章 アホウドリについて/ 第2章 アホウドリの歴史/ 第3章 小笠原ってどんな島/ 第4章 アホウドリ引っこし作戦/ 第5章 ひなの親になる/ 第6章 巣立ちへ向けて/ 第7章 キャンプ生活/ 第8章 帰ってきたアホウドリ/ 第9章 イチロー君とユキちゃん/ 第10章 アホウドリの未来

【著者紹介】
南俊夫 : 1970年、神奈川県生まれ。東海大学工学部卒業。19歳でダイビングを始め、20歳で水中写真を撮りはじめる。大学卒業後、設計会社に就職するが、28歳で小笠原諸島の父島に移住。ダイビングガイドや撮影コーディネーターなどをしながら、小笠原の自然を撮影しつづけている。2011年から山階鳥類研究所によるアホウドリの保全活動に関わり、聟島へのひなの移送や人工飼育に参加。2012年の飼育計画最後の年には撮影記録をおこなった。現在も聟島のアホウドリのモニタリングなどの調査に参加している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • AICHAN

    図書館本。吉村昭の『漂流』は江戸時代に鳥島に流された船員たちの物語だ。そのころは時期になると全島が真っ白になるほどのアホウドリの大群がいた(漂流者たちはそのアホウドリを捕らえて肉を食って生き延びる。しかしそんなことでアホウドリは減らなかった)。それが羽毛採取の乱獲のため一時は10羽ほどにまで減った。絶滅から救うため人間が乗り出し4,000羽まで回復させた。しかし主な営巣地である鳥島は火山島であり生息適地とは言えない。そこで同じ伊豆諸島の無人島にアホウドリを移住させる大作戦が始まった。この本はその記録。

  • まんぼう

    ほぼボロ雑巾みたいな見た目だったヒナが巣立つ場面に涙腺が!ヒナたちだけで一度も行ったことがないどころか、飛んだ経験すらない状態で数千キロを渡るってすごい。本当にすごい。巣立ち前に崖沿いに集まるヒナたちの写真が良かったなあ。人間のせいで絶滅したと思われたアホウドリが鳥島で再発見されてから始まった保全活動。今度は噴火の影響での絶滅を阻止するために孵化したヒナを聟島に引っ越し、人工育雛で巣立たせ、聟島を営巣地としてアホウドリの保全につなげるプロジェクト。今年もそろそろ帰ってくる季節になった。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    教育出版国語 5年生 【平成27年度教科書掲載本 令和2年度教科書掲載本】

  • Moeko Matsuda

    実際にアホウドリの保護活動にボランティアとして参加した経験のある友人から借りて読了。アホウドリがどんな鳥で、何故絶滅寸前にまで追い詰められたのか、今行われている保護活動の趣旨と、今も変わらずにある危機についてわかりやすく書かれている。豊富な写真を見れば、誰でもアホウドリを身近に感じられるはずだ。しかし、動物の保護活動というものは難しいな。どこまでが人間としての罪滅ぼしでどこからがお節介なのか…それに正しい答えはないのだろう。事実を知り、自分なりの答えを見つけて、できるだけのことをしていくしかないんだろう。

  • 人間を怖れず簡単に捕まえることができるからとつけた名前はアホウドリ。人間の傲慢さが絶滅寸前にまで追いやってしまう。たった50年ほどの間に、一千万羽近くを乱獲。なんとか生き延びた10羽ほどを保護し、4000羽にまで増やすことができた。さらなる保護のため、無人島へと引っ越しさせる取り組みを追ったノンフィクション。世界遺産の島、小笠原諸島の自然の豊かさ、アホウドリの生態などをたくさんの写真もあわせて興味深く読みました。

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