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藤沢周平とどめの一文 新典社新書

半沢幹一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787961815
ISBN 10 : 4787961810
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

端正な文章で知られる藤沢周平の時代小説から「一文一段落」でしめくくられる七十三作品を取り上げ、その終わり方から作品を読み直す。鮮やかな幕切れを演出する末尾文が、いかにして読者にとどめを刺すのか。主に登場人物の描写で終わる一文を通じて、藤沢作品とそこに描かれたひとびとの魅力を紹介する。

目次 : おしのの、短い旅は終っていた。―(暗い繩)/ 疲れてかすんだ眼をこすり、清次は再び鑿をとり上げると、(略)―(闇の梯子)/ お吉はつぶやいたが、不意に自分も掌で顔を覆った。―(父と呼べ)/ 薄闇の中にいる男とは、遠い昔に別れていたのだ、とも思った。―(旅の誘い)/ その鳥たちのしあわせに、微かな妬ましさを感じながら、(略)―(霜の朝)/ 屋根を叩いていた時雨は、遠く去ったらしく、(略)―(時雨のあと)/ 耳に轟いて、題目の声が続いていた。―(穴熊)/ 耳を聾するばかりの時の声の中で、直太も寝たまま首をもたげ、(略)―(石を抱く)/ 達平は、まだ頭が痛かった。―(拐し)/ 橋の方から駆けてくるおようを指さしながら、おすまはそう言った。―(閉ざされた口)〔ほか〕

【著者紹介】
半沢幹一 : 1954年2月9日岩手県久慈市生まれ。1976年3月東北大学文学部国語学科卒業。1979年3月東北大学大学院文学研究科修士課程修了。2019年3月同上博士課程後期修了、博士(文学)。現職、共立女子大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • めんま

    藤沢周平の小説の末尾文に着目して、その作品の簡単な解説を行うもの。情景よりも人物描写が多いところに、藤沢の個性が見える。

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