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日本近代文学評論選 昭和篇

千葉俊二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003117125
ISBN 10 : 4003117123
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昭和二年、金融恐慌、山東出兵と、時代は大きく動いてゆく。一方、この時期に円本や文庫の創刊により、日本の近代文学は広く世の中に普及していった。文学批評がそれ自身「作品」としての価値を持つ本格的な批評の時代の始まりでもあった。

目次 : 文壇ギルドの解体期(大宅壮一)/ 饒舌録(抄)(谷崎潤一郎)/ 文芸的な、余りに文芸的な(抄)(芥川竜之介)/ プロレタリヤ・レアリズムへの道(蔵原惟人)/ 誰だ?花園を荒らす者は!(中村武羅夫)/ 政治的価値と芸術的価値(平林初之輔)/ 「敗北」の文学(抄)(宮本顕治)/ 様々なる意匠(小林秀雄)/ 新心理主義文学(伊藤整)/ 文芸評論家群像(抄)(杉山平助)〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zumi

    いくつか演習で読んだので、あと早急に必要なとこだけ。 横光利一「純粋小説論」:言わずと知れた「四人称小説」の提案。感傷だけの純文学と、物語だけの通俗小説の二つ、そのどちらにも固執することなく「純粋小説」を追い求めなければ、真のリアリティは生まれないという。正直よくわからん。ただ、ドストエフスキーやトルストイを通俗小説とみなす度胸はすごい••• 坂口安吾「堕落論」:単純に面白い。政治による救いが見出せないと思ったら必読。そうでなくとも必読。人間は堕落するが、その堕ち方に鋭い視線を注ぐ。

  • 還暦院erk

    図書館本。去年の11月〜12月に読了を目指したが叶わず、一度返却して、年末に再び借りて年をまたいで精読読了。抜き書きノート20pは岩波文庫読み始めてから最長かも。凄く疲れた!本書に収められている文芸評論は有名どころが多いけれど、やはりわたしは坂口安吾『堕落論』がマイベストマイラブ♡だと再認識。次いで、意外にも福田恆存『一匹と九十九匹と』に感動した。あと、西洋かぶれ的選民意識有りまくりなわりには内容的に納得できる吉田健一『東西文学論』も一読の価値あり。p421で読者を置いてけぼりにしてるけどね(笑)。

  • 肉欲棒太郎

    共産党の弾圧、総動員体制、敗戦といった昭和前期の時代背景が色濃く反映されていて、文学史に留まらない日本近代史的な観点からも面白い。小林秀雄、横光利一、保田与重郎、花田清輝など錚々たるメンツが並ぶが、地味なところで杉山平助の『文芸評論家群像(抄)』なんかも面白い。武田泰淳も竹内好も良いし、まあ結論としては全部良い。

  • あんどう れおん

    タイトルに「昭和篇」とあるとおり、昭和初期に成立した著名な論考の数々が収録されています。漫然と二十一世紀を生きる身には難解な文章が多く、ときに乱暴な理屈も見受けられます。書き手たちが向いていた方角は異なるかもしれませんが、それぞれに勢いを感じる、ハードで楽しい文庫本です。

  • けいこう

    有名なものの盛り合わせになっていて、便利

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