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日本近代文学評論選 明治・大正篇

千葉俊二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003117118
ISBN 10 : 4003117115
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

明治一〇年代末の坪内逍遙・二葉亭四迷から大正末の広津和郎・江戸川乱歩まで、著名な論争をまきおこした画期的な著述など、明治・大正期の主要な評論・随筆三七氏三七篇を収録。文学評論でたどる日本近・現代史ともなっている。

目次 : 坪内逍遙 小説神髄(抄)/ 二葉亭四迷 小説総論/ 森鴎外 早稲田文学の没理想/ 山路愛山 頼襄を論ず(抄)/ 北村透谷 人生に相渉るとは何の謂ぞ/ 田岡嶺雲 小説と社会の隠微・下流の細民と文士/ 正岡子規 歌よみに与ふる書(抄)/ 高山樗牛 美的生活を論ず/ 田山花袋 露骨なる描写/ 綱島梁川 予が見神の実験〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Erina Oki

    文豪たちの文学に対する思想が分かる評論集。小説を読むだけでなく、これを読むと作家に対しての理解がかなり深まるし、文学とは何か改めて考えさせられる。

  • きつね

    いい仕事してますねえ!これは必携。今頃手に取ったのを羞じる。とくに編者が好みでいれたという魯庵、折口信夫、荷風がいいアクセントになっている。(加えて、綱島梁川を入れたのがニクい!) この本を通読するときは、裏テーマを探る(自分なりに捏造してみる)よう工夫するといいと思う。たとえば「純粋な小説(家)像の形成」。ちょいちょい二葉亭や泉鏡花が引き合いに出されているのが散見されるのが、これに当たる。彼らの名前を参照点にして、そこからの距離を通して自分を語る語り口が横行していくのだ。近代文学の「古典=規範」化といっ

  • 還暦院erk

    図書館本。表紙写真でちんまり座ってるのが若き坪内逍遥博士(笑)。さて、明治時代の評論は大体が漢文訓読調で語彙も多くて読解が大変。その中では正岡子規と夏目漱石の文章がさすがに面白い。真面目な、もしくは先鋭的な評論でもユーモアって大事だなぁという見本のような。そして大正時代の評論では与謝野晶子の「母性偏重を排す」が説得力あって良かった。菊池寛の文体のわかりやすさにも驚いた。そして、江戸川乱歩!この人のスタンスも好きだ。全体精読読了まで1ヵ月以上かかったが、読んで良かった。ふひー。

  • zumi

    都合上、三篇のみ。『小説神髄(抄)』:「世帯風俗よりも人情!」小説は、なるたけ曖昧なものをはっきり、かつ登場人物に自由を!(放置しすぎに注意)。『歌よみに与ふる書(抄)』:言葉そのものへの接近。貫之は下手な歌人であると言い切れるその度胸に脱帽(やや印象批評?)。『時代閉塞の現状』:ニートの青年による「自己語り」への批判。「お前のことなんか知らん!」明治の荒くれ批評。

  • ge_ha

    日本近代小説の辿った道筋を、坪内逍遥の「小説神髄」を起点として概観することが出来る。自然主義に関しては何篇かの評論が掲載されており、今まで何となく知ってる程度だったのが、何となく理解してるくらいには進歩した。芸術としての文学も、近代文明としてもまだ黎明期ということもあって、この評論集からも社会の混乱や不安が背後に見える。なんとか近代社会、または文学を確立させたいという、批評者の表現も、真摯で誠実で情熱も伝わってくる。読むのにかなり時間かかりましたが、面白かった。個々の文士のまとまった作品が読みたくなる。

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