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ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語

千葉一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087817164
ISBN 10 : 4087817164
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

ちばてつや
「あきおがいなくなって、わたしのその後の人生は本当に寂しくなった。
(中略)
父・正彌をはじめ千葉家の人間は皆、個性的だ。だから、なおさら、あきおが欠けたあとは「1色足りない虹」のように思えてならない」(本書より)

ひたむきで明朗な少年たちを主人公に、「魔球」中心だった野球漫画に新たな境地を開いた『キャプテン』『プレイボール』で知られる漫画家ちばあきお。

長兄・徹彌(ちばてつや)を筆頭として、
次男・研作(ちばてつやプロダクションマネージャー)、
三男・亜喜生(ちばあきお)、
四男・樹之(原作家・七三太朗)と、
千葉家の四人の兄弟はみな漫画に関わり、日本の漫画史に燦然と輝く実績を残した一家である。
あきおは1984年に惜しくも亡くなったが、代表作の『キャプテン』の続編『キャプテン2』(コージィ城倉・作)が描き継がれ大ヒットしている。

なぜ連載開始から50年経った今も、多くの読者に愛されるのだろうか。
そしてあきおは、どんな思いを込めて、それらの作品を描いていたのだろうか。

ちばあきおの長男である著者が、漫画原作者の武論尊、漫画家の里中満智子、江口寿史、高橋広、コージィ城倉、担当編集者、
そしてちばてつやを始めとする千葉家の人々など、関係者へのインタビューを通して、在りし日の父、そして日本の漫画史をも描き出すノンフィクション。

<目次>
はじめに
第1章 1943〜58年
満州時代・終戦から引き揚げまで・漫画との出会い
第2章 1958〜72年
結婚・デビュー・『キャプテン』連載開始
第3章 1972〜79年
『プレイボール』連載開始・締め切りとの闘い
第4章 1979〜82年
休筆期間
第5章 1982〜84年
カムバック・最後の日々
第6章 1984年
ちばあきおの死
第7章 2017年〜
ちばあきお再び
第8章 2022年2月
ちばてつやが語る、ちばあきお
あとがき
年表

<著者プロフィール>
【千葉一郎】1975年東京都生まれ。ちばあきおの長男。現在はちばあきお作品の企画・管理をするちばあきおプロダクションの代表を母より引き継ぎ、父の作品の商品化プロデュースに携わる。
【ちばあきお】本名:千葉亜喜生。1943年旧満州・奉天(現中国遼寧省瀋陽)生まれ。長兄ちばてつやの影響を受け漫画家を志し、1967年『サブとちび』(なかよし)でデビュー。1972年 『キャプテン』(月刊少年ジャンプ)が大ヒット。続く『プレイボール』(週刊少年ジャンプ)も併せて野球漫画の新境地を開く。1977年両作品で第22回小学館漫画賞を受賞。1984年逝去。享年41。

【著者紹介】
千葉一郎 : 1975年東京都生まれ。ちばあきおの長男。衣料店経営を経て、2016年ちばあきおプロダクション代表に就任。ちばあきお作品の管理、プロモーションを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • レモングラス

    『キャプテン』『プレーボール』が大好きで何度も読んだしアニメも見た。こんなに悩み苦しみ描いていたことは想像すらしなかった。デビュー作が好評で次作の依頼にはお母さんが「てつや、あきおがまた仕事を受けようとしているから止めておくれ。あんな姿はもう二度と見たくない」としがみついたという。でも描き上げて次作の依頼を受けた時の嬉しそうな顔。ちばてつやさんが長男で、マネージャーとしてちばてつやプロダクションを切り盛りしたのが次男、あきおさんは三男、四男は漫画原作者。読了して両親と兄弟の家族写真に涙があふれた。感謝。

  • bura

    「キャプテン」「プレイボール」「ふしぎトーボくん」等 数々の名作・良作漫画を残して41歳で自らこの世を去った漫画家ちばあきお。その人生を息子の千葉一郎が一冊の本にした。子供の頃ワクワクして読んだ漫画の作者がこれほど苦しんでいたとは…。特に良質の漫画を商業誌に描く事の葛藤から酒に逃げてしまった件が悲しくてならない。彼の優しさ、真面目さが作品を発表し続ける重圧に耐えきれなかったか。ある意味、寺田ヒロオの断筆に近いのかも知れない。ちばあきおの顔写真が載っている。頬に手を当てこちらを向いている。ホロリと涙が出た。

  • ma-bo

    キャプテン・プレイボールという名作を送り出したちばあきお先生。表紙はキャプテンの谷口くん。裏表紙にはイガラシ君や近藤君も。ちばおきお先生が亡くなられた時は小学生だった長男による評伝。お父様の人生を息子さんが感じた目線での話、そして編集者やアシスタント、漫画家・原作者仲間、家族(叔父等)から聞き取った話を紡ぐ。コージィ城倉さんが引き継いだ続編、キャプテン2・プレイボール2も読んでみたくなりました。

  • tamami

    昔田舎にいた頃、郊外のラーメン店で見かけたのが、『キャプテン』『プレイボール』との出会いだった。その店に行くたびに、単行本何巻かを読み返し、終わりまで読んではまた読み返し。ストーリーはもちろん、次のシーンがどんな場面かも判りながらも、その度にハラハラドキドキしたものだった。その漫画の作者、ちばあきおさんが亡くなられたとの報に接したのは何時のことだったか。今をときめく流行漫画家が、41歳という若さで何故という思いが強かったが、本書を読んで納得する。どこか自分の姿を重ね合わせることができる作品をまた読みたい。

  • J D

    お気に入りさんのレビューでこの作品を知り速攻読みました。子どもの頃、ハマッて読んでいたちばあきお先生のことそのお兄さんであるちばてつや先生のこと等々あの漫画の裏の世界を40年以上経った今知りました。あしたのジョーの乾物屋は、千葉家がモデルだったとは!そして、千葉家が満州から引き揚げて来たという事実も衝撃でした。

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