Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 謙信公

  読了日：2020/09/10

  歴史地理学の視点から京跡や時代を現在の地表におとすことにより、政変や寺社との関わり、風景が浮かび上がる贅沢な1冊。中国の都城を日本風にアレンジし、碁盤目状に整然と区画。ただ、実際完成したのは宮と朱雀大路、羅城門周辺という見える部分だけ。天皇に敵対勢力がなく、羅城で取り囲む必要もなかった。輸入文化を日本的に組換え、原型を改変するエネルギーこそ日本文化というこの国の本質はすでにこの時代にあった。発行後20数年で大極殿復元や発掘調査の進展はあるが、色褪せてない。この本を片手に奈良を歩くとより理解が深まるだろう。

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