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眠れない夜のために

千早茜

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582839739
ISBN 10 : 4582839738
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
西淑 ,  

Content Description

また今日も、眠れない──。直木賞作家・千早茜が紡ぐ、10の夜の物語。人気イラストレーター・西淑による美しい挿絵とともに、あなたを夜の世界へ誘う短編集。

【著者紹介】
千早茜 : 1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    これは千早さんの(絵は西淑さん)大人の絵本だ。「眠れない夜は」で始まる10の物語。どれも好い。子どもの頃、祖父母の家の夜はトイレが怖くて(トイレに続く廊下も窓も)そんなことを思い出した『木守柿』や『夜の王』切ない思いの『寝息』ラストの『仕舞いの儀式』が心に残る。眠れない夜を薬の力を借りた時期もあった・・今は枕に頭を乗せたと思ったら「朝」になってる(笑)

  • hiace9000

    千早の夜描き!それだけで期待MAX。そして期待値超えのエモさに酔わせてもらえます。(まさしく"エモい"がピタリとくる作品かと)かつての『詩とメルヘン』愛読者の方ならイラストでピンと来られるかも…。まさにそれ!。多様な人物・視点・世界観を「眠れない夜は、」に閉じ込めてから…扉を開けた夜に広々と広がる奥深さ。そこにある孤独も、闇も、心地よさも、郷愁も、自由も、世界の真実も、愛も、大切な人との絆も、西淑さんイラストが誘うようにすべてをふわりとやさしく浮かび上げ、読み手も一緒に眠れぬ夜に漂わせる十夜物語なのです。

  • nonpono

    4時から起きている。昨日、知った本を。「眠れない夜のために」、まさにわたし?冒頭の空洞を埋めるように缶入りのクッキーを貪る様に食べる話がいい。ある時代、缶入りのクッキー缶は特別で家族で順番に何を食べるか、話をしていた。今の個包装にはない時間だね。そして次のインターネットという名の森で人を探したくなる気持ちがわかる。エゴサーチでもないし会う気力もないのに、「こんな眠れない夜は昔の男の足跡を辿ってしまう。」、悪癖。「さみしい」、やめて。本の中ではインスタントラーメンに逃げるが、わたしもチョコの甘さに逃げてる。

  • Karl Heintz Schneider

    10話からなる短編集。いずれにも眠れない人物が登場する。そのどれもがあまりにもリアルで、著者の実体験?と思ってしまう。「私以外の家族はみな、深い眠りに沈んでいる。そんな夜わたしはひとり森をさまよう。」不眠症の気がある私にはこの気持ちがよくわかる。そんな夜は思考の森をさまよってそしてますます眠れなくなる。「眠れないと思うとよけい眠れなくなりそう。」これも何度思ったことか。明日は早いんだから眠らなきゃ!そう思えば思うほど眠れなくなる。そして今夜もまたひとり森の中をさまようのだ。やるせない過去の記憶という森を。

  • シナモン

    しんとした夜に読みたい短編集。幻想的な絵が静かな夜の物語にぴったりでした。

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