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世界の力関係がわかる本 帝国・大戦・核抑止 ちくまプリマー新書

千々和泰明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480685216
ISBN 10 : 4480685219
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

勝てそうだからやる? やられる前にやる? 世界の国々の力関係から戦争と平和のメカニズムを考える、これからの世界を生きるための国際政治学入門。

【著者紹介】
千々和泰明 : 1978年生まれ、福岡県出身。広島大学法学部卒業。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了。博士(国際公共政策)。防衛省防衛研究所教官、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付主査、防衛研究所主任研究官などを経て、2025年より同研究所国際紛争史研究室長。専門は防衛政策史、戦争終結論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • breguet4194q

    さすがにプリマー新書だけあって、専門用語も少なく文章も平易な書き方になってます。その上で、しっかり核心に迫る論理を展開しているので、すんなり主張を理解できます。入門書として「そもそも」を問いただすには、いい本だと思いました。

  • ふみあき

    私も典型的な日本人ってことで軍事無知なんだけど、「勢力均衡」なんてものは言うは易し、ほとんどの場合成功しないとか、第一次大戦は「脆弱性による戦争」、その戦訓が効き過ぎて起こったのが「機会主義的戦争」である第二次大戦だとか、一見不合理に思えるP5の拒否権の存在理由とか、私は本書の対象とする中高生じゃないけど勉強になった。トマス・シェリングが理論化した「核抑止」の意味も、初めて正確に理解できたか。「王朝」は「ダイナスティ」の、「主権」は「ソブレンティ」の翻訳語だなど、語源まで遡って解説してくれるところも親切。

  • ta_chanko

    世界史の流れは都市国家→領域国家→帝国による支配。西欧では(西)ローマ帝国の崩壊後、中世封建社会に移行。その後17世紀の三十年戦争を経て主権国家体制が成立。各国の主権を守るには、勢力均衡が図られた。しかし均衡の崩壊や複雑な同盟関係による「安全保障のジレンマ」が要因となり第一次世界大戦が発生。今度はその反省からナチスの暴走を抑えられず第二次世界大戦が発生。戦後は集団安全保障体制が採られるが機能せず。結局、核兵器による「恐怖の均衡」で世界大戦を防いできた。しかし核拡散や戦術核使用の危険性は残っている。

  • よっち

    戦争が起きる理由がわかれば平和に一歩近づける。ジレンマの中で戦争と平和を繰り返す、世界の国々の力関係を読み解く国際政治学入門。世界各地の帝国の興亡から、近代や現代の主権国家システムにいかにして移行していったのか。ナポレオン戦争の衝撃と帝国出現を防ぐ勢力均衡、二度の世界大戦に繋がった脆弱性と機会主義、国連が上手く機能しない理由、核兵器はなぜなくならないのか、戦争はどのようにして終わるのか。アメリカが世界の警察を止めた時代、国同士のパワーバランスを考える上でポイントを押さえた解説はとても分かりやすかったです。

  • kan

    最近のちくまプリマー新書はとてもいいと思う。本書の通り「はじめての戦争と平和」と併読すると理解が深まると思う。国際政治学の入門として、拡がりのある議論を易しく解説する良書。国連に憧れを抱く高校生は多いが、国連の限界とその理由を成り立ちや理念から丁寧に説明してくれる。拒否権があるから第三次世界大戦を抑止できるという視点は、大国の力の論理で国際秩序の崩壊を許すことに繋がる気がして納得しにくいが、リアリズムとはそういうものなのだろう。核の傘、脆弱性による戦争、機会主義的戦争、整理された議論でとても勉強になった。

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