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ISBN 10 : 4480510230
Content Description
明治洋画の開拓者・高橋由一が構想し、遂に未完に終わった「螺旋展画閣」(1881年)。時代の力動を体現するこの構想は、あるひとつの言葉、「美術」の生成と軌を一にしていた。由一の事業着想の背景、博覧会・美術館・美術学校など諸制度の誕生、フェノロサと国粋主義運動…。入念な史料分析によって、官製訳語がいかにして成立し、定着=規範化していったか、その過程が明るみに出される。鮮烈なまでに露わとなるのは、「美術」という言葉が紛れもなく時代の分水嶺を象っていたことだ。制度論の視覚から結晶化していく概念史。それは、以降の美術史研究を一変させた。第12回サントリー学芸賞受賞。
目次 : 序章 状況から明治へ/ 第1章 「螺旋展画閣」構想(洋画史の舞台―高橋由一の画業=事業/ 快楽の園の螺旋建築―「螺旋展画閣」構想/ 水と火の江戸―建設地について ほか)/ 第2章 「美術」の起源(文明開化の装置―博物館の起源/ 美術への胎動―博覧会の創始/ 「美術」の起源―翻訳語「美術」の誕生 ほか)/ 第3章 「美術」の制度化(建築=制度への意志―明治一四年の由一(一)/ 天の絵画―明治一四年の由一(二)/ “つくる”論理―『美術真説』のフェノロサ ほか)/ 終章 美術の終焉と再生―日本語「美術」の現実
【著者紹介】
北沢憲昭 : 1951年生まれ。美術評論家、美術史家。武蔵野美術大学客員教授、女子美術大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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