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骨を喰む真珠

北沢陶

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041152478
ISBN 10 : 404115247X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

病弱だが強気な女記者・苑子は製薬会社の社長令息からの人生相談に疑念を持ち、
一家の実状を暴くべく、身分を偽って「化け込み記者」として潜入する。
その一家に隠されたおぞましい真実とは――。

【著者紹介】
北沢陶 : 大阪府出身。イギリス・ニューカッスル大学大学院英文学・英語研究科修士課程修了。2023年、「をんごく」で第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“大賞”“読者賞”“カクヨム賞”をトリプル受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんたろー

    期待の新人・北沢さんの2作品目…前半は新聞記者・苑子が富豪一家の謎を探る物語で、後半は苑子の妹・栄衣が物語を引き継ぐ形になっている。デビュー作『をんごく』が好みにピッタリで期待していたが、2作続けて傑作はならずというのが正直なところ。とは言え、大正ロマン薫る世界観は健在で内容にマッチしているし、心情描写や会話も巧み。おぞましくグロテスクなホラーとして、ゾクゾク盛り上がるサスペンスとして、新人の域は超えていると思う。特に栄衣と共闘する記者・操の使い方を「絶妙な脇役設定!」と感心した。次作品も必ず読みたい🎵

  • いつでも母さん

    ホラーは苦手。『をんごく』も読んでいない。そんな私でも珍しくすんなり読めた。いや、結末が気になってページを捲るスピードが加速する。はぁ。こう来たか〜!これは『欲』の話?昔からそんな薬が本当にあったの?(そこ?)苑子は気の毒だったけれど、幸太郎を助けたよね。白潟が助かって(正気に戻って)良かったなぁ。これが『背筋も凍る大団円!』なんだろうな・・ タイトルと装画に惹かれて一気読みしちゃった次第。

  • ちょろこ

    一気読みの一冊。職業婦人への風当たりが強い大正14年の大阪を舞台に、女性記者が一通の奇妙な身上相談の手紙を受け取ったことから始まる製薬会社家族の知られざる秘密を描いたストーリー。この作家さんは時代の雰囲気に読み手をすっぽり包むのが実に巧く今回も一気読み。女性記者のお屋敷潜入、浮き彫りになる家族の歪み、一粒の丸薬を口に含んだその先に待ち受けるのは地獄か…ドキハラが止まらない。そして炙り出された最大の闇には予想外のおぞましさが止まらない。欲と哀しみと苦しみの嵐からの静寂、そして個々の再生への描き方が良かった。

  • モルク

    「をんごく」と同じく大正時代が舞台。婦人記者の苑子の担当する「身上相談」に製薬会社丹邨製薬の息子から手紙が…彼を助けるため姉礼以に絵を教える名目で潜入する。若見えする母、咳をピタリと止める謎の丸薬…次第にこの家が礼以に支配されていることに気づくが…早々に主役は退場し苑子の妹と同僚に代わる。社長秘書は敵か味方か。不穏な空気が流れホラー、オカルトぶりにドキドキ。最後は解決したの?礼以の肉を喰らったあの人に礼以がのりうつるのではないかと勝手に先を心配してしまう。あぁ怖い((゚□゚;))

  • hiace9000

    初読み北沢陶さんの《幻想怪奇譚》。作品エッセンスを抽出し、それを存分に醸す表装から既に雰囲気づくりに成功。見るからに「その手」の内容と匂わせるのも、当該ジャンル愛好家には堪りません。大正末期、煙害に肺を病みながらも勝ち気で正義漢の強い女性記者・新波苑子が主人公。新聞社に寄せられた不審な投書の謎を探るため、製薬会社に「化け込み」を敢行する苑子。そこで知る驚愕の事実とは―。当時の大阪言葉も再現した「朝ドラ」風の幕開けから"ややグロダークモード"への急転直下は、少年漫画級のリーダビリティで読ませてくれました。

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