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旗師・冬狐堂 三 緋友禅 徳間文庫

北森鴻

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198946159
ISBN 10 : 4198946159
Format
Books
Release Date
January/2021
Japan

Content Description

骨董業界を生き抜く美貌の一匹狼を描く古美術ミステリ。シリーズ第3弾。


【著者紹介】
北森鴻 : 1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、95年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。99年『花の下にて春死なむ』で第52回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。骨董や民俗学、料理や酒、明治初期の歴史など、広範な知識を生かし、端正な文章で綴られたミステリーで人気を博す。2010年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    北森さんの冬狐堂シリーズの3作目です。短篇集なのでこちらから先に読んでいます。絵画修復師シリーズを読んだのでそこに若干登場するこの女性旗師の話を再読しました。萩焼や埴輪あるいはこの本の題名となっている染の話などがありますが、最後の中編ともいえる「奇縁円空」の話が一番楽しめました。円空仏が十二万体もある、ということに驚きました。また木地師という仕事もあって古い建物から木材をとりそれに彫刻を施し、風雨にさらしていかにも時代物に見せる、という興味ある話でした。旗師というのは個人商店の様なものなのですね。

  • 五右衛門

    読了。旗師冬狐堂シリーズ第三弾。立て続けに読んでます。相変わらず面白いです。けれど短編集のほうが切れがあるように思います。どの短編もほろ苦さがありけれど陶子さん毎回仲間たちに助けられながらも負けませんよね。どんどん強くなってるような。以前の登場人物も出てきて懐かしかった。いよいよシリーズ最終巻に❗いや〜北森短編集って本当に良いデスヨネ。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

  • ぽんすけ

    冬狐堂シリーズの短編集。今回は陶子が酷い目に合わなかったので(物理的にも精神的にも)安心して読めた。表題作の『緋友禅』では職人の執念と狂気と儚さと愚かさを感じられて短編なのに読みごたえがあった。『「永久笑み」の少女』では掘り師という仕事?があると初めて知った。発掘品を傷つけないように途中から自分の手だけで掘り進めるとか尋常じゃない。だけどそれだけ発掘品への強い想いがあるということか。すごいロマンではある。そして『奇縁円空』、円空仏を巡る贋作殺人。1巻で出てきた味のある銘木屋の大槻さん好きだったのに…涙

  • きき

    冬狐堂シリーズの、今回は4つの骨董を巡る短編集。魅力ある骨董であればある程、私利私欲の鬼と化す人間の愚かさが生々しく描かれていて、だけど一つの綻びからどんどん事件の解決へと繋がっていくのが気持ちよくて一気に読んでしまった。冬子さんが硝子さんから堂々と「トラブルメーカー」と呼ばれてしまっているのがなんだか可愛くて笑ってしまったけれど、探偵さながらの行動力で華麗に動き回っていくのが格好良くてうっとり。行動力のある女性、好きだなあ。表題作の「緋友禅」が個人的に一番好きだった。

  • マッピー

    今回の冬孤堂シリーズは短編集。骨董の取引に関わるあれこれがテンポよくわかるので、短編のほうが面白いかも。と思いながら読んでいたのに、犯罪に巻き込まれる陶子の反撃は、長編のほうが読みごたえがある。だから四作品のうちで一番長い『奇縁円空』が一番よかった。刑事たちも言っている通り、陶子の周りは人が死に過ぎるんだけどさ。でも、そのものが持つ本質的な美にひきよせられる感性っていうのに私は惹かれる。心血を注いで作られた「緋友禅」。誰に真似することもできない、唯一無二の色。表題作の業の深さに、鳥肌もの。

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