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考古学講義 ちくま新書

北条芳隆

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480072276
ISBN 10 : 4480072276
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

科学的な手法の発達によって、近年、考古学の成果が多数挙がり、考古学の年表は全面的に書き換えられつつある。旧石器捏造事件で考古学の危うさが指摘されて以来、科学的な確からしさが常に問われている。そこで実証的な考古学の最新成果を一般の読者にわかりやすく伝えるとともに、通説をそのままなぞるような水準にとどまらない、挑戦的な研究を紹介。旧石器時代から古墳時代までの全貌がわかるだけでなく、考古学ファンの批判に耐え、知的好奇心を満たす最前線の研究案内。

目次 : 1 旧石器・縄文時代(列島旧石器文化からみた現生人類の交流/ 縄文時代に農耕はあったのか/ 土偶とは何か/ アイヌ文化と縄文文化に関係はあるか)/ 2 弥生時代(弥生文化はいつ始まったのか/ 弥生時代の世界観/ 青銅器のまつりとはなにか/ 玉から弥生・古墳時代を考える/ 鉄から弥生・古墳時代を考える)/ 3 古墳時代(鏡から古墳時代社会を考える/ 海をめぐる世界/船と港/ 出雲と日本海交流/ 騎馬民族論の行方/ 前方後円墳はなぜ巨大化したのか)

【著者紹介】
北條芳隆 : 1960年長野県生まれ。岡山大学法文学部卒業。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東海大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 翔亀

    【諏訪7】あの石器捏造事件(2000年秋)から19年。もうそんなに経つのかと思うがこの間、信頼回復に努めてきた考古学の最前線を伝えたいと企画され気鋭の考古学者13名が論を寄せた。捏造事件そのものを語っている訳でなく、その教訓によって科学的な新手法が導入されたり日本列島の枠を超えた考察がされたりと、より実証的な考古学の姿が浮かんでくる。旧石器から古墳時代まで主要なトピックスを巡って考古学の進化を知ることができるのだ。考古学といえば、発掘(物的証拠)による新発見により歴史を塗り替えたり、数少ない証拠から想像↓

  • niwanoagata

    考古学の最新研究がわかる傑作。旧石器から古墳まで14の項目ごとにそれぞれ著名な研究者が執筆する。個人的に良かったのは、2.3.10.11項。縄文農耕論はまさに最新研究と言う内容で科学技術を駆使した研究の一端が感じられる。土偶の項目はまず基礎知識が少なかったのでより驚きが多かった。女性を模したようなものは半数に過ぎない説を紹介していたがもう少し詳しく見たかった。鏡と海の項目は個人的な好みが一番大きいが非常に面白かった。鏡の項目はできれば鈴鏡についても考察が欲しかった。海の項目は文句なしの面白さ。次回に期待。

  • terve

    Tuberが活躍する某動画サイトで、とある歴史解説者の「某ゴッドハンド解説動画」を見て購入した本です。考古学は2000年に1970年代まで戻らざるを得ませんでした。しかし、前書きにもあるように考古学者は常に真摯に向き合っています。その中で研究の成果をまとめたことに意義があるのではないかと思います。考古学は出たものから推測せざるを得ませんが土偶(3章)、青銅器(7章)、玉(8章)、鉄(9章)、鏡(10章)など出土物は様々にあります。それぞれから読み取れることもありますが、もっと詳しく見ていきたいものですね。

  • kk

    先達の示唆に乗っかって読んでみました。なるほど、これは楽しく便利な本。日本考古学の最新の知見を基に、我が国古代社会の実相や当時の国際的な交流状況など、朧げながらもかなりリアルな像が浮かび上がってくるようです。寄稿者にもよりますが、分かっていること、まだ分からないことの仕分も然るべくされていて、古代史への見通しが随分良くなりました。「取りつき取りつかれるものとしての土偶」の話や、最終講の気候変動・植生・人口流動の関係の話など、いたく興味を唆られました。騎馬民族国家説への吟味もたいへん参考になりました。

  • さとうしん

    縄文の農耕、縄文文化とアイヌ文化の関係、弥生時代の開始年代、海から見た古代史など、今の考古学の問題意識が詰め込まれている。騎馬民族説については、学説の問題点の存在にも関わらず、古墳時代中期以後に日本列島に急速に騎馬の風習が定着していったという事実をあぶり出したという学史的意義があるという評価が面白い。また前方後円墳の造営にあたって大規模な都市空間が出現したに違いないとしつつも、その掘り下げを省略しているのが惜しまれる。中国古代の陵邑との比較からもむしろこの話題が気になった。

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