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ダイオウイカvs.マッコウクジラ 図説・深海の怪物たち ちくま新書

北村雄一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480073860
ISBN 10 : 4480073868
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan

Content Description

深海には、われわれの想像を超える生物が蠢いている。まったく光が届かない世界で、捕食者から逃れ、パートナーを見つけるために特化した視覚・聴覚・嗅覚、不思議な器官。海の男たちから「シーサーペント」とおそれられた巨大ウミヘビや日本の漁船が引きあげたニューネッシーの正体とは。文字通りメスと一体化してしまうビワアンコウのオス、スケスケ頭のデメニギス、生きた化石シーラカンス、ダイオウグソクムシの無個性という進化など、深海のモンスターたちの異様な姿と習性を、迫力の描きおろしイラストで紹介する。

目次 : 第1章 怪物と呼ばれた深海生物(ダイオウイカ―“巨大海ヘビ”はマッコウクジラのディナー/ ラブカ―ヘビの顔をした深海ザメ/ ミツクリザメ―古代の巨大肉食魚の正統な後継者/ ウバザメ、メガマウス、ニューネッシー―人は見たいものしか見えない/ リュウグウノツカイ―古代から想像力を刺激する要旨/ レプトケファルス幼生―巨大ウナギ伝説の起源)/ 第2章 想像を絶する深海の生態(ビワアンコウ―極端に小さいオスの役割/ デメニギス―透明な頭と巨大目玉の超能力/ ダイオウグソクムシ―無個性という特殊能力)/ 第3章 生きた化石は深海にいる(オウムガイ―貝がイカに進化する過程/ コウモリダコ―独自のニッチで1億6600万年/ シーラカンス―ダーウィン進化論の神髄)

【著者紹介】
北村雄一 : 1969年長野県生まれ。日本大学農獣医学部卒業。サイエンスライター兼イラストレーター。生物進化から天体まで幅広い分野で活躍する。主なテーマは系統学、進化、深海、恐竜、極限環境など。『ダーウィン『種の起源』を読む』(化学同人)で科学ジャーナリスト賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    タイトルのダイオウイカやマッコウクジラの他にメガマウス、チョウチンアンコウ、リュウグウノツカイ。デメニギス、オウムガイやラブカ、ミツクリザメといった深海鮫他、深海生物ファンにはたまらない。ただ残念なのは古来より多く目撃されたオオウミヘビの正体はダイオウイカやリュウグウノツカイだと生物学的に断定をくだしていること。個人的にはオオウミヘビやメガマウスよりでかいウバザメよりもでかい鮫がいてほしいし実際はまだまだ知らないだけでそんなのがきっといると思っている。広大な海の中は人の知らないことだらけだと思う。図書館本

  • きみたけ

    著者はサイエンスライター兼イラストレーターの北村雄一氏。生物進化から天体まで幅広い分野で活躍。今回は深海で暮らす生物たちの特異な生態をシュールな挿し絵とともに解説。ビワアンコウのオスは巨大なメスと一体化して生きていて、精子を供給するためだけの体になっているそうで、改めてヒトで良かったなーと思いました😅その他にも、巨大なダイオウイカやスケスケ頭のデメニギス、生きた化石シーラカンス、ダイオウグソクムシなども紹介しています。 タコとイカの進化の過程による特徴の違いは納得できました。

  • ホークス

    2021年刊。著者はライター兼イラストレーター。イラストを使った説明が上手い。深海は宇宙なみに過酷だから生物もエイリアンぽい。デメニギスは透明なキャノピー状の頭に緑色の眼が上向きに収まる奇天烈な魚。クダクラゲが捕まえたプランクトンを横取りする食性への適応らしい。書名のダイオウイカも昔は怪物扱いだった。どこまで本当でなぜ誤解されるかまで話が丁寧。鰻などの幼体であるレプトケファルスに1m超のデカい奴が居て、どんな巨大魚になるの?という謎解きも面白い。終章の抽象的な話だけは酔っぱらいのクダまきみたいで余計。

  • 鷺@みんさー

    シーラカンスを直訳すると、「からっぽトゲ太郎」。なんだそのとっとこハム太郎みたいな名前wかわいいぞ!

  • Tomomi Yazaki

    はじめにで著者が語ったのは、本書の内容は題名に反してオオウミヘビの解説だそうです。なぬ?そしてその正体はダイオウイカ。それは、当時の目撃された絵と著者の想像するリアルな挿絵を交えて解説されている。まあ一つの可能性としては納得。その他にも特殊な魚類の話がとても面白い。チョウチンアンコウのくだりでは、雄が雌に同化するという常識が覆される。雄は交尾すると千切れ落ちて死ぬのだそうです。こうした、常識に楔を打つような発見があるから読書はやめられないのです。この種の本は理屈抜きで本当に楽しい。読んで損はありません。

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