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星の降る家のローレン

北川恵海

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784048938570
ISBN 10 : 4048938576
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

母に捨てられた少年・宏助が知り合ったのは、謎多き中年画家・ローレンだった。宏助は彼を慕っていたが、やがてローレンは姿を消し生死不明となってしまう。大学生になった宏助のもとに、ローレンから「自分の絵を売ってほしい」と手紙が来る。絵を売るため個展を開催する宏助だが、そこで「ローレンは人殺しだ」という噂を聞く。宏助は、個展の客・雪子と一緒に真相を探り始める。雪子もまた、ローレンと関わりがあった親友・杏奈の行方を捜していた。過去と現在がつながったときに見えてきた、ローレンの美しい絵の中に秘められていた真実とは―!?親の愛情を失った子供、孤独な女子高生、子供のいない夫婦。ローレンを通して人々は『家族』という形に集約されていく―それぞれの愛が心に迫る感動作。

【著者紹介】
北川恵海 : 大阪府出身。1981年生まれ。『ちょっと今から仕事やめてくる』で第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんたろー

    北川恵海さん初読み。行方不明の謎の画家・ローレンを探すミステリタッチな縦軸を貫きながら、ローレンに影響を受けた宏助、雪子、杏奈の青春物語が語られる展開は構成の妙もあって全く飽きずに読めた…飽きるどころか「彼らを幸せにしてくれ〜!」と祈るような気持ちで読み進めた。それは、登場人物の誰もが真面目に生きていて、その優しさや温かさに感化されたからだろう。家族の在り方や友人の大切さなど人の繋がりや人生の意味についてジンワリと伝えてくれて、終盤は何度も涙腺が緩んだ。オススメしてくれた読友さんに感謝!の良作だった。

  • のっち♬

    かつて慕っていた失踪中の画家ローレンの個展を開催した宏助は描かれた親友を捜す雪子と知り合い、協力して二人を探す。事の発端は大人たちの非道な行いにあるが、全体を貫くローレンの広大無辺な助太刀趣味により、怒りは最低限、人情は最大限のバランス。設定はややリアリティに欠ける、杏奈の引越は釈然としないし、住所を貸すほどコンビニエンスなコンビニはないだろう。「きみのすぐ傍には、きみの一番の味方がいる」—血の繋がりを越えた人間の絆が光となって読者を包み込む一冊。簡単に繋がって離れる現代こそ「掴み合える手は貴重」なのだ。

  • mariya926

    話のストーリーはある程度、途中で予測出来ました。読友さんに泣けると言われましたが、そう聞いてしまうと泣けるんだと期待してしまい泣けなくなってしまうのですが、今回は泣けました。自然に涙がこぼれ落ちるって感じでした。雪子や杏奈やローレンの章では、きっと相手はこう思っているんじゃないかな?と予測しながら生きていますが、相手はまったく違うことを考えていたり、違う世界にいる場合があるんですよね。ローレンと宏助と雪子と杏奈が出会って、出会ったことによって救われたり助けられたり、素敵な物語でした。

  • みかん🍊

    母親から見捨てられた宏助を救ってくれたのは見た目の怪しい画家のおじさんローレンだった、彼が姿を消してから10 年大学生になった宏助にアトリエの絵を売って欲しいと依頼の手紙が届く、もう死んでしまったのではと思っていたが展覧会で出会ったモデルになっていた雪子と共にローレンを探す事に、助太刀が趣味と何人もの子供たちを救ったローレン、たとえ他人でも自分を大切に思って気にかけてくれる人がそばにいれば救われる、4人の立場から綴られる物語に涙しました、こういう人探しや愛のある作品好きです良かった。

  • ゆみねこ

    献本で頂きました。北川恵海さん、初読み。ネグレクトで一人ぼっちの宏助が出会った謎めいた中年の絵描き・ローレン。親を求める宏助に、歳の離れた親友として関わるローレン。ローレンの絵に秘められていた真実が明らかになったとき、心が温かさで充たされました。素敵な一冊、皆さんにお薦めです。

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