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神の光

北山猛邦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488029333
ISBN 10 : 4488029337
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

その街は、たった一晩で姿を消した。
奇跡の如き鮮やかな、5つの消失劇。

稀代のトリックメーカー、
新たな代表作となる傑作推理短編集。

一攫千金を夢見て忍び込んだ砂漠の街にある高レートカジノで、見事大金を得たジョージ。誰にも見咎められずにカジノを抜け出し、盗んだバイクで逃げだす。途中、バイクの調子が悪くなり、調整するために寄った小屋で休むが、翌朝外へ出ると、カジノがあった砂漠の街は一夜のうちに跡形もなく消えていた──第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に選ばれた表題作を始め、奇跡の如き消失劇を5編収録。稀代のトリックメーカー・北山猛邦の新たな代表作となる、傑作推理短編集。

■収録作品
「一九四一年のモーゼル」
「神の光」
「未完成月光 Unfinished moonshine」
「藤色の鶴」
「シンクロニシティ・セレナーデ」

【著者紹介】
北山猛邦 : 1979年生まれ。2002年、『「クロック城」殺人事件』で第24回メフィスト賞を受賞してデビュー。物理トリックに定評がある一方、幻想的な独自の世界観でも読者を魅了し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    クローズドサークルの密室殺人を扱ったミステリは繰り返し書かれているが、家屋消失トリックはクイーンの名作「神の灯」に続く目立った作品はない。それだけに様々なパターンで消えた館の謎に挑む短篇集は作家としての意欲にあふれている。独ソ戦や原爆実験場、ポオの未発表原稿に秘密ハイテク研究施設、多くの人の夢に現れる館など意外な奇想と組み合わせて、過去の因縁や政治的思惑が建築物を消してしまう驚きを生み出している。いささか強引で証拠のない論理展開も目につくが、純粋な驚きと楽しみを求めるファンには幸福な時間を約束してくれる。

  • ちょろこ

    良質な消失ミステリの一冊。"消失"をテーマに描いた5編のミステリは国も時代もさまざま。それぞれ、雰囲気を味わいながら消失劇の良質な組み立て方とマジックにとことん魅せられた。一話目の「一九四一年のモーゼル」から、屋敷が丸ごと消えたその真相といい、一気に北山ワールドへいざなわれた。「未完成月光」は北山さんらしい幻想的な雰囲気に酔いしれた。一番のお気に入りは表題作「神の光」。この数十ページに見事に詰め込まれたものに壮大なため息&面白さの吐息が。時代背景の絡ませ方も恐怖の盛り込み方も絶妙。満足感が続く余韻も満点。

  • buchipanda3

    不可思議な消失事象を描いたミステリ短篇集。街や建物が一晩で消えてしまう、まるで奇術や奇跡のような出来事。それに対して論理に基づいた謎解き劇が披露される。解かれてみれば、うむむとなるがその囚われない目線に著者らしさを感じた。また消失という異常な事態をもたらした背景が明かされる物語が何とも言えぬ情感を残していた。建物と共に存在を消した英雄、形見と引き替えに明かされる歴史の傷痕、ポオの失われた結末に捧げたもの、永い年月を経て折り畳む想い、灰白色の消失夢が伝えようとした記憶。失うことで得るものがある妙味を感じた。

  • yukaring

    世にも鮮やかな消失劇の連打。屋敷が、基地が、そして砂漠の街が一夜にして忽然と姿を消す。幻想的で端正そして企みに満ちたトリッキーな短編集。「巨大な建物が消える」ミステリ好きならワクワクすること間違いなしのシチュエーション。しかも五話全てがこの“建物消失”という難易度の高いテーマ、そして全てに違ったトリックが用意されているという離れ業。おすすめは表題作『神の光』一攫千金を夢見て砂漠の街のカジノに潜り込んだ男。逃げ出した翌朝外を見るとカジノは砂漠の街ごと消え去っていた…。圧巻なクオリティに舌を巻く極上の一冊。

  • 雪紫

    館やひとつの町、鳥居が消える。物理の北山が「消失」一本でまとめた短編集。全編物理以外にも不思議なノスタルジーや、ファンタジー要素の絡め方など北山さんらしさが良く出た1冊。と言うより(ストーリー的な意味で)過去作要素のセルフオマージュ入ってますよね!?表題作は最初そんな莫迦トリック!とは思ったけど後々タイトルの意味も考えると「うぉぅ・・・。」とさせられる。個人的に好きなのは「一九四一年」と「未完成月光」(ポーほとんど読んでないのに)。「セレナーデ」(いや、これ見て初期のあれ連想するでしょ)。

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