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ISBN 10 : 475760890X
Content Description
平安時代の年中行事を知ることは、当時の文学を理解する上で重要である。行事について知ろうとする上で不可欠なのは、中国文化がどう関わっているかである。その中で浮かび上がって来る問題に、菅原氏の果たした役割、定着した行事の変遷、文学作品が行事をどのように描いているかがある。本書は、日本・中国の諸資料を読解しつつ検討した結果の報告である。文学・歴史のみならず、当時の文化全般について、新たな知見を提示することとなろう。
目次 : 第1部 菅原氏と年中行事(菅原氏と年中行事―寒食・八月十五夜・九月尽/ 是善から道真へ―菅原氏の年中行事/ 寛平期の年中行事の一面/ 菅原道真と九月尽日の宴)/ 第2部 年中行事の変遷(子の日の行事の変遷/ 寛平期の三月三日の宴/ 五月五日とあやめ草/ 重陽節会の変遷―節会の詔勅・奏類をめぐって)/ 第3部 歳時と文学(『土佐日記』の正月行事―「屠蘇・白散」をめぐって/ 武智麻呂伝の「釈奠文」―本文批判と『王勃集』受容/ 『伊勢物語』の三月尽/ 老鴬と鴬の老い声/ 花散里と『白氏文集』の納涼詩/ 『更級日記』の七夕歌/ 大江匡衡の八月十五夜の詩/ 『源氏物語』の九月尽―光源氏と空蝉の別れ/ 『古今集』の歳除歌と『白氏文集』/ 『躬恒集』の追儺歌/ 大江匡衡「除夜作」とその周辺)
【著者紹介】
北山円正 : 1953年大阪府生まれ。龍谷大学大学院修了。大阪府立高校教諭を経て、神戸女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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