Books

嘘 Php文芸文庫

北國浩二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569763163
ISBN 10 : 4569763162
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
March/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あの夏、私たちは「家族」だった――。

息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年、父・孝蔵とは絶縁状態にあったが、認知症を発症したため、田舎に戻って介護をすることに。父との葛藤と息子の死に対する自責の念にとらわれる千紗子は、事故によって記憶を失った少年の身体に虐待の跡を見つけ、自分の子供として育てることを決意する。「嘘」から始まった暮らしではあるものの、少年と千紗子、孝蔵の三人は、幸せなひとときを過ごす。しかし、徐々に破局の足音が近づいてきて……。

切なさが弾ける衝撃の結末――気鋭のミステリ作家が描く、感動の家族小説。

[著者紹介]
北國/浩二
1964年、大阪市生まれ。2003年、『ルドルフ・カイヨワの事情』で第5回日本SF新人賞に佳作入選、05年、同作を改題した『ルドルフ・カイヨワの憂鬱』でデビュー。

【著者紹介】
北国浩二 : 1964年、大阪市生まれ。2003年、『ルドルフ・カイヨワの事情』で第5回日本SF新人賞に佳作入選、05年、同作を改題した『ルドルフ・カイヨワの憂鬱』でデビューした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • いつでも母さん

    「ひとは自分に噓をつくために他人に噓をつく。」チャールズ・V・フォードの言葉だそう。「良い結果をもたらす噓は、不幸をもたらす真実よりいい」という諺もある。これまでどれほどの『噓』をついてきたかしれない。誰かのために・・良かれと思って・・その罰は私があの世にもっていきますからーさて、本作は2011年の作品だそう(作品も作家さんもお初だ)虐待を受けていた子を我が子として育てるーなんてことだけではなくて、初めの噓が他方に広がりそしてこんな惨事に。だが不幸にも幸せな結末を迎える時、私の心も浄化された気がする。

  • machi☺︎︎゛

    若い頃の確執から疎遠になっていた父親が認知症になった事で嫌々父親と暮らす事になった絵本作家の千紗子。だけどうまくいくはずもなく不安しかない未来に絶望する。そんな時偶然出会った少年が千紗子の生きる希望となっていく。それぞれの登場人物がいろんな意味で嘘をつく。その嘘は自己防衛であったり相手のための嘘であったり、、。最後は予想できたものの感動もちゃんと与えてくれた。

  • ぽこぺん

    とてもよかった。結局のところ産みの親より育ての親だよね。なにより拓未くんが幸せになれたことが一番だと思う。

  • kayo

    息子を亡くし空虚に生きる千紗子、認知症を発症した父の孝蔵、虐待の形跡のある少年の拓未、不意に始まった三人暮らし。孝蔵の認知症の進行が早過ぎ、また起こす行動が典型的過ぎて取ってつけたみたいだったけど、衰えてゆく日々を書いた日記は迫るものがあり、医師の亀田が認知症の症状を説明する場面はなるほどと思えた。辛い現実に生きるより、平和な嘘の中で支え合って生きられたら良い。でもその平和を守るための代償は大きかった。終章は、絶望を払い人生に光や救いを見つけるための嘘なら赦してもいいか?と問われたようだった。

  • morinokazedayori

    ★★★★千紗子は、認知症になった父の世話をするため郷里に帰る。そこで少年と出会ったことから、千紗子の生活は大きく代わり始める。子どもの死、離婚、虐待、いじめ、犯罪など、それぞれが様々な苦悩を抱えながらも、大切な人と笑顔で過ごすことで、苦しみを乗り越え成長していく。生きていくってなんて大変なのだろう。医師として、父の友人として、常に周りを支え続ける亀田の存在感が光る。亀田のような人にいてほしいし、亀田のようになりたいと思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items