Books

傷 慶次郎縁側日記 朝日文庫

北原亞以子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022650481
ISBN 10 : 4022650486
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan

Content Description

南町奉行所同心の森口慶次郎は、祝言を間近に控えた愛娘を不幸な事件で失う。商家の別荘の寮番として隠居生活を送る慶次郎のもとには、さまざまな事件が持ち込まれる。弱き者を情けで支える元腕利き同心のお江戸事件簿。新装版シリーズ第1弾。

【著者紹介】
北原亞以子 : 1938年東京生まれ。69年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞を受賞しデビュー。89年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、93年『恋忘れ草』で直木賞、97年『江戸風狂伝』で女流文学賞、2005年『夜の明けるまで』で吉川英治文学賞を受賞。13年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • どりーむとら   本を読むことでよりよく生きたい

     心に染み入る小説であった。本の題名が「傷」である。そこに掲載されている11の話、すべての小説の中で人が抱えて生きている「傷」が描かれている。  善人と言われている人にも、心の中には傷がある。また七太朗のような善人と言われる人にも心の隙間がありそれが一つ間違えば、殺人という取り返しのつかないことを起こしてしまう可能性がある。教員で児童を盗撮して捕まった人がいる。踏み越えてはいけない所を踏み越えては再度心に思った。  また、吉次のように世間から嫌われているにも彼なり、の道理がある、分かってないといけない、

  • 山内正

    この横丁を出れば墨田川に出る  下から冷えが登ってくるそれにしてもあの家の女房先刻駆けて出た女房戻ったが出て来ない 男が家に帰た 支度は出来たのか 障子越しに聞こえた あんたの博奕なんざするから 伊太八は家から離れた 川から町に出た 似た盗人らしい男と下見した家に忍び込む 茶筒を振って中に金が あれっ外で女の声がし逃げた 泥棒と追い掛けられ仕方なく池へ このまま死ぬのかと気が遠退く ゆっくり目を開けた山口屋の寮だと男が言った お前さんの茶筒を返しに行く時は 倅の同心も行かせて貰うよ 世の中筋道の分かる人が

  • 山内正

    この辺りは定町廻りでよく歩いた 佇まいは変わってない 煙草屋の 看板は覚えてる 差配の家に十六七の娘が入って直ぐ出てきた  後ろに隠した煙草盆に、盗んだら 番屋に突出されるぜと 差配の女房が突出した 世話の焼ける娘だ  十六の娘に小言言うんじゃねぇよ 義理の息子が横で笑ってる  家を教えて貰い あの半人前がと 汚い手拭いで顔を拭き父親が  いつまで経っても字は書けねえ 勘定はできねぇ後添え貰ったら 江戸に出ちまった 戻るとおはるが部屋を片付けてる 誰にだって出来るよ字は書けないし 俺はできねぇ 目に涙が

  • 山内正

    庭掃除が腰痛の原因に成るわけがないと 両足広げ捻った時に背中に痛みが 薪割りどころじゃ無くなった 町で馴染の差配にここで休んだらと自身番で、お互い様ですよと 泥棒が家にと若い女が駆け込んだ 誰が泥棒?と男が酒を飲む  おたみに頼まれた口だなお前も  懲らしめてやっておくんなさい 牢屋にでもほり込んで下さいなと 放って置こうと思って立去った  何処かに行っちまったんですよ  眼の前で訴状を書き始めたら 私を突き飛ばして家を出ちまった だって十六の小娘に入れ揚げたんですものあんまりじゃありませんか 探してやる

  • そらとやまざくら

    令和5年一冊目。初読み作家さん。シリーズものなので追いかけてみようと思います。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items