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「峠」慶次郎縁側日記 朝日文庫

北原亞以子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022651020
ISBN 10 : 4022651024
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan

Content Description

富山の薬売りの若者は、江戸からの帰り、山深い碓氷峠であやまって人を殺してしまう。江戸に逃れ、別人として生きようとするが、過去を知る者たちに狙われる。善良な人間が一瞬の過ちで人生を踏み外してしまう悲哀を描く「峠」など、8編を収録。

【著者紹介】
北原亞以子 : 1938年東京生まれ。69年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞を受賞しデビュー。89年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、93年『恋忘れ草』で直木賞、97年『江戸風狂伝』で女流文学賞、2005年『夜の明けるまで』で吉川英治文学賞を受賞。13年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふう

    人の心は厄介なものです。どうすればいいのか、立ち止まって考えればいい方法が見つかるかもしれないのに、刹那の感情に衝き動かされて危うい方へと足を踏み出してしまいます。他人事ではなく、善良な人の心の中にも多少の違いはあれ毒があり、毒を意識せずにいられる人は運がいいのかもしれません。重い気持ちで読み進め、最後にめでたしめでたしの裁きが待っているわけではなく、あなたならどうするかと問いかけられているような作品でした。

  • オールド・ボリシェビク

    新潮文庫からでていたシリーズを、朝日文庫より再刊したという。江戸定町廻同心を隠居した森口慶次郎を主人公にしたシリーズだが、これはそれの第4弾だった。最初から読まないと、登場人物の造形などがわからない。どうりで、最初から人物が勝手に動いていやがると思ったが、こちらが悪かった。ただまあ、この作者、すっとフェイドとするようなあっさりとした幕引きがあると思えば、ねちっこい描写もあって、どうにも私には読みづらさもあるのだが、これもシリーズ第1作から読んでいけば解決するか。

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