多店舗展開を成功に導く人材マネジメント入門

人が育てば事業も育つ！
プレイヤーから経営者へ――。人材マネジメントで事業を拡大せよ！

2店舗目を出店しよう――。飲食店や美容室など、1店舗目で成功を収めたスモールビジネスのオーナーのなかには、このような思いを抱く人も多いでしょう。多店舗経営は、既に得た知名度やノウハウを活かして売上増を見込めるだけでなく、集客減などのリスク分散もできるため、事業を成長させる有力な選択肢といえます。
しかし現場のプレイヤーマインドから抜け出せないオーナーが店舗運営や人材の採用・育成でつまずいてしまい、あえなく撤退に追い込まれるケースは少なくありません。2店舗目以降は自分が現場できめ細かく対処することはできず、どうしても人任せにしなければならないため、自身がプレイヤーとして店舗運営をしていたときとは別の手法が求められるのです。本書の著者は「人材マネジメント」こそが多店舗経営の鍵になると主張しています。
鍼灸整骨院を経営する著者は多店舗展開にあたって、「辞めない人材」の見極め方、社員個々の特性に合わせた効果的な研修プログラムの構築、さらに働きやすい環境づくりなど、社員に気持ちよく働いてもらい、かつ向上心を刺激し成長を促すような施策を次々と実行してきました。　
その結果、2010年に開業した鍼灸整骨院を5店舗にまで拡大させ、本院は単店で年商1億円を超えるなど一部の全国チェーンを除けば異例の売上規模を誇っています。
本書では、著者の取り組みを通じて、採用、育成、環境づくりの3つの観点から人材マネジメントについて詳しく解説しています。
多店舗展開を目指すスモールビジネスの経営者や、将来の独立を考えている方必読の一冊です。

【著者紹介】
勢力匡展 : １９７６年三重県生まれ。両親が自宅で鍼灸マッサージ院を経営、自営業に憧れを抱くようになる。１９９９年名古屋商科大学商学部国際経済学科を卒業後、営業職や飲食店店長を経験するが、手に職を付けたいと思い２０００年に米田柔整専門学校へ入学。２００４年、同校を卒業後名古屋市内の接骨院へ就職。２００６年に父親と実家の鍼灸整骨院の共同経営者となり、同時に鍼灸師の資格取得のためユマニテク医療福祉大学校へ通う。２０１０年に、夫人の実家のある愛知県豊橋市でせいりき鍼灸整骨院を開業。現在、愛知県で最もスタッフ満足度の高い会社を目指し、県内で５店舗を経営。セミナー講師やコンサルタントなど活躍の場を広げている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）