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働くということ 「能力主義」を超えて 集英社新書

勅使川原真衣

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087213195
ISBN 10 : 4087213196
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan

Content Description

【新書大賞2025 第5位!】

他者と働くということは、一体どういうことか?
なぜわたしたちは「能力」が足りないのではと煽られ、自己責任感を抱かされるのか? 
著者は大学院で教育社会学を専攻し、「敵情視察」のため外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は独立し、企業などの「組織開発」を支援中。本書は教育社会学の知見をもとに、著者が経験した現場でのエピソードをちりばめながら、わたしたちに生きづらさをもたらす、人を「選び」「選ばれる」能力主義に疑問を呈す。
そこから人と人との関係を捉え直す新たな組織論の地平が見えてくる一冊。
「著者は企業コンサルタントでありながら(!)能力と選抜を否定する。
本書は働く人の不安につけ込んで個人のスキルアップを謳う凡百のビジネス本とは一線を画する。」――村上靖彦氏(大阪大学大学院教授、『ケアとは何か』『客観性の落とし穴』著者)推薦!

◆目次◆
プロローグ 働くということ――「選ぶ」「選ばれる」の考察から
序章 「選ばれたい」の興りと違和感 
第一章 「選ぶ」「選ばれる」の実相――能力の急所
第二章 「関係性」の勘所――働くとはどういうことか
第三章 実践のモメント
終章 「選ばれし者」の幕切れへ――労働、教育、社会
エピローグ

◆著者略歴◆
勅使川原真衣(てしがわら まい)
1982年横浜生まれ。
組織開発専門家。
東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。
外資コンサルティングファーム勤務を経て、2017年に組織開発を専門とする「おのみず株式会社」を設立。
企業をはじめ病院、学校などの組織開発を支援する。
二児の母。
2020年から乳ガン闘病中。
「紀伊國屋じんぶん大賞2024」8位にランクインした初めての著書『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)が大きな反響を呼ぶ。

【著者紹介】
勅使川原真衣 : 1982年横浜生まれ。組織開発専門家。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。外資コンサルティングファーム勤務を経て、2017年に組織開発を専門とする「おのみず株式会社」を設立。企業をはじめ病院、学校などの組織開発を支援する。二児の母。2020年から乳ガン闘病中。「紀伊國屋じんぶん大賞2024」八位にランクインした初めての著書『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)が大きな反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • mukimi

    人が人に序列をつけ采配する社会構造に一石を投じる書。スピノザの「善悪は組み合わせ」という名言を引用し、仕事は個人の努力だけで達成できず他者と凸凹を埋め合わすことが必須だと説く。競争心があったから努力してこれた自分は、競争が成長を生むから格差は必要という元首相の言葉も否定できないが、筆者の意見もよく理解できるし競争に疲れた心を柔軟にしてくれるのは間違いない。個人的に自分は患者と話す時医師という文脈に甘えているが、コンサルタントというグレーな肩書きの筆者が懐疑的なクライアントの心を開く話術が大変勉強になった。

  • 遥かなる想い

    2025年新書大賞第5位。 能力とは何か、働くとは何か について、具体例を上げながら 平易に書かれた作品であり、読みやすい。 課題提起は新鮮だが、正直事例が多すぎて、 著者の主張が読み取りにくい…そんな印象の作品だった。

  • ネギっ子gen

    【他者と「ともに在る」こと。これこそが労働であり、教育であり、社会で生きることだ】教育社会学の知見や現場でのエピソードから“能力主義”に疑問を投げ、人と人との関係を捉え直した「組織開発」の実践を提案する書。巻末に、注と参考文献。<見慣れたもの、予測可能なものにだけ安心感を抱いている場合ではない。見たことのない景色を皆で見るために、ただ存在を紡ぎ合う。そこに、「選抜」する/されるという概念は無用だ。他者や環境と「組み合わせ」て生きること。そう楽ではないのかもしれないが、生きた心地はよっぽどするだろう>と。⇒

  • けんとまん1007

    以前、人事部門にいた頃から考えていたこと。いろいろな人がいるからこそ、その組織は維持できるということ。同じカラーが集まるのは、脆さがあるということ。それに、人はどんどん変わりうるということ。とは言え、それを形にすることは簡単ではないが、そう思い続けることが大切。そんなことを想い出しながら、その背景となるものを整理できたように思う。パズルとレゴブロックのたとえは、なるほどと思う。

  • はっせー

    「能力の有無ではなく組み合わせの良し悪し」本書は組織開発の会社を設立した勅使川原さんが働くということを多角的な視点で語った本である。「能力」の有無ではなく組み合わせの良し悪し。どんな人も必ず自分に合った環境などがある。能力という固く強固な存在を勅使川原さんは頑張って柔らかくほぐすことによって、組み合わせという新しい視点を提供している。その例えで出てくるのが「レゴ」。レゴのピースの種類はいくつもある。 そのどのピースも組み合わせによってどんなものも作ることができる。このレゴのピースこそ個人ではないか。

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