Books

「能力」の生きづらさをほぐす

勅使川原真衣

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910534022
ISBN 10 : 4910534024
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

職場や学校、家庭で抱えるモヤモヤをなかったことにしたくないすべての人へ。組織の専門家が命をかけて探求した、他者と生きる知恵。

目次 : プロローグ 母さん、僕は仕事のできない、能力のないやつですか?/ 第1話 能力の乱高下/ 第2話 能力の化けの皮剥がし―教育社会学ことはじめ/ 第3話 不穏な「求める能力」―尖るのを止めた大学/ 第4話 能力の泥沼―誰も知らない本当の私/ 第5話 求ム、能力屋さん―人材開発業界の価値/ 第6話 爆売れ・リーダーシップ―「能力」が売れるカラクリ1/ 第7話 止まらぬ進化と深化―「能力」が売れるカラクリ2/ 第8話 問題はあなたのメンタル―能力開発の行き着く先/ 第9話 葛藤をなくさない―母から子へ/ エピローグ 母さん、ふつうでない私は幸せになれますか?

【著者紹介】
勅使川原真衣 : 1982年横浜生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。BCG、ヘイグループなど外資コンサルティングファーム勤務を経て独立。2017年に組織開発を専門とする、おのみず株式会社を設立し、企業はもちろん、病院、学校などの組織開発を支援する。二児の母。2020年から乳ガン闘病中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ネギっ子gen

    【本当に“自分だけ”が問題なのか?】組織開発の専門家が、ガン闘病をきっかけに自身の専門性が孕む問題に気づき、たとえ自分が死んでしまったとしても子どもたちに自らの思いが伝わるよう、大人になった彼らとの対話形式での一冊の本に。医療人類学者・磯野真穂が伴走。強力推薦本。世間で蔓延る「能力主義」に疑問を持つ方は、ぜひ! 「はじめに」で、<人と人がともに生きる場で生じる不安や違和感の多くは、他者との「関係性」の問題。うまくいかないのは、あなただけの問題でも、個人の「能力」の問題でもありません>と。その通りですね。⇒

  • ta_chanko

    能力がないと、能力を高めないと生きていけない世界。とてつもなく生きづらい。そしてそれを高められるか否かも自己責任論で片づけられる。そうやってみんな個人の殻に閉じこもっていく。能力という、簡単には測れないものに惑わされて。それよりも大切なのは関係性。個人の能力は短期間で大きく変わるはずはないのに、環境が変わるだけで水を得た魚のように生き生きとする場合もある。個人の能力よりも、他者との関係性に注目できる社会(学校・職場)になると良い。

  • あおでん@やさどく管理人

    環境によって個人の評価が乱高下することがあることからも、「能力」が結局は環境や組織によって大きく左右されることがわかる。巷にはあらゆる「能力」の指標があるが、万能なものなどなく、むしろあるのはその環境や組織ごとの「多様な正しさ」。タイトルが「ほぐす」となっていて、一義的な解決策が示されないのも、そもそもそんな解決策などないからだ。

  • 【母さんよく言ったよね?「困ったときこそ幽体離脱」って。(P.11)】教育社会学や「組織(人材じゃない、ここ重要)開発コンサル」の視点から、メリトクラシーの謎に迫る。常識が絡みつく体を脱ぎ、「私の生」を尊重するためのヒントが得られるはず▼どれだけ客観的に専門的に調べてもらっても、葛藤と都合よくバイバイできる「私の正体」なんてないのよね。もちろん、その可能性を排除すべきとは言い切れんけど、心しておかないと危険。

  • タカナとダイアローグ

    集英社新書を読んでいる途中、最初の本も読みたいと思い購入。半年くらい前に読みたい本リストにいれていた。漠然とした能力ってやつが、人間の価値を客観的に示しているような気持ち悪さを感じている。サンデル先生の本を読まねばと思っている。本田先生と苅谷先生が著名な教育社会学者だけど、東大の人が言うとなぁという気持ちもある。勅使原さんも東大だけど、民間のコンサルを知らねばということでフィールドワーク要素あり。乳がんを患いながら、子どもたちがこの能力社会に苦しまないことを願う、熱量のある著作。磯野先生も読む。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items