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とめられなかった戦争 文春文庫

加藤陽子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167908003
ISBN 10 : 416790800X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ戦争の拡大をとめることができなかったのか、なぜ敗戦の一年前に戦争をやめることができなかったのか。歴史の流れを決定づけた満州事変、日中戦争、日米開戦、サイパン陥落。この4つのターニングポイントから、歴史をさかのぼり、戦争へと突き進んだ激動の昭和を、人々の思いが今なお染みついた土地と史料から考えていく。

目次 : 第1章 敗戦への道―1944年(昭和19年)(西太平洋の小さな島々/ 緒戦の大勝、そして暗転 ほか)/ 第2章 日米開戦決断と記憶―1941年(昭和16年)(国力と精神力/ 「泥沼」からの脱出めざして南進へ ほか)/ 第3章 日中戦争長期化の誤算―1937年(昭和12年)(長江をさかのぼって/ 自衛と膺懲 ほか)/ 第4章 満州事変暴走の原点―1933年(昭和8年)(「起こった」と「起こされた」/ 「満蒙」の誕生 ほか)

【著者紹介】
加藤陽子 (書籍) : 1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。89年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。2010年、「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」で小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    本書は、内容案内の「NHK教育テレビ「さかのぼり日本史」で放送された内容をもとに作った単行本「NHKさかのぼり日本史A昭和 とめられなかった戦争」の文庫化」「「それまで侵略はなかった」と主張し続けてきた安倍首相に真っ向から対抗し、歴史家としての気概を見せた加藤陽子東京大学大学院教授。いまいちばん旬な歴史学者の加藤教授が、語り下ろし形式で、日本の近現代史をわかりやすく解説した本」に尽きる。短いし、読みやすい。

  • 榊原 香織

    サイパンを失った1944年の時点で戦争をやめることができたのではないか。そうすると被害状況がだいぶ違う。 ”さかのぼり日本史”ダイジェスト版的な本

  • zero1

    どうすれば太平洋戦争は避けられたのか。歴史の分岐点を探る。11年にNHK教育で放送された4回シリーズをまとめたもの。一章は44年のサイパン陥落でB29による空襲が可能に。二章は真珠湾攻撃。三章は日中戦争。四章が満州事変と時代を遡る構成。歴史を振り返ることは重要だが、私は日露戦争で日本人の多くが勘違いしたと思う。この件については「ポーツマスの旗」(吉村昭)を読んでほしい。本書は200ページに満たず読みやすい。日本人ならもっと読んでいい本なのに、読メの登録が166件と少ないのはとても残念。

  • rico

    戦争を終わらせるのは難しい。「とめられた」「とめるべき」タイミングを逸し、最終的にああなったあの戦争。加藤先生はそのターニングポイントを順に遡る。まず敗戦1年前のサイパン失陥。ここでやめてれば、空襲も沖縄戦も原爆もなかった。41年の真珠湾、37年の盧溝橋、33年の満州事変勃発。それは軍部が悪いと単純化できるものではなく、多分国民が選んだ結果。強いて言えば、日露戦争での成功体験と犠牲の大きさが判断をゆがめた。それは「失われた30年」も同様。8月15日。新たな「戦前」の始まりの芽を断固つぶすべく歴史をだどる。

  • おたま

    もともとNHK「さかのぼり日本史」の番組の一つとして書かれたので、非常に平易な言葉で書かれている。アジア・太平洋戦争について、4つのターニングポイント(サイパン陥落、日米開戦、日中戦争長期化、満州事変)を取り上げている。それぞれのポイントで、日本が別の選択をしていれば、あのような大規模な、過酷な敗戦を迎えることがなかったのではないか。何故日本は斯様な選択をしてしまったのか、その過程を検証していく。ことは現在の日本の政治の選択の問題にも関わってきており、学ばぬ無謀な体質にもきちんと批判を加えてもいる。

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