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〈お茶〉はなぜ女のものになったか 茶道から見る戦後の家族

加藤恵津子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784314009720
ISBN 10 : 4314009721
Format
Books
Release Date
December/2004
Japan

Content Description

そもそもは男性の文化でありながら、現在は圧倒的に女性によって営まれている茶道。その基本要素や女性化の経緯を辿りながら、戦後の家族のあり方、女性たちの人生のあり様を考察するユニークな戦後日本社会論。

【著者紹介】
加藤恵津子 : 国際基督教大学国際関係学科助教授(文化人類学)。慶応大学文学部文学科英米文学専攻卒。同大学院文学研究科修士課程修了。カナダ・トロント大学大学院博士課程修了(言語・記号人類学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • たかこ

    社会的に「お茶をやってる方」として認識されている私。習ってもう25年は経つが、今まで私の上の世代のおばさまたちがどんな社会背景の中、お茶を続けてこられたのか知らなかったので、とても興味深く面白かった。男がすると芸術だけれど、女がすると作法でしかない。女性の若さに価値が置かれ、かつ経済的生産性を重視する社会では、年齢を重ねた女性とフルタイムで賃金労働をしていない人々は過小評価されやすい。女性茶道修練者がそうである。それでも日本の総合文化をになっているという自身をもって勉強を続けていくのだ。

  • Ucchy

    戦国時代男性のたしなみだった茶道がなぜ戦後に女性に席巻されるようになったのかという着眼点は面白い。一言でいうと年配女性(団塊の世代前後)にとって茶道はエンパワーメントだから。それは彼女らが主婦としてしか価値を認められなかったことからの脱出でもある。お稽古事一般に通じる指摘かもしれない。男性が何故茶道から離れていったのかについての考察は少ない。インタビュー調査の生声にはリアリティーがある。筆者の率直な筆致が好ましい。社会研究の手本として勉強になる。茶道について色々知って興味を持った。茶会にも行ってみたい。

  • Noelle

    つい最近、宮尾登美子さんの「松風の家」を読んで小説とは言え 裏千家の明治末期から大正にかけての困難な時代の知識を得ていた。また、母が娘時代から80を越す今日に至るまで休むことなくお茶に携わり、教授者として生きてきたことを思い合わせると、茶道を通して論じられた非常に納得のいく社会論であったし、珍しい視点からの取り組みとも言える。元々が海外の大学での博士論文ということなので、多少生硬な日本語の叙述なのも仕方ないかも。自分もお茶に回帰しようかどうか思案中だが、すぐには答えがでなさそうだ。

  • sigismund

    文化人類学者が書いた社会学の本、と言えるかも。フィールドワークでのリサーチを基に女性にとってお茶とは何かを追っていく。大体の論旨は解ったが、お茶をする者として細かい所が気になる。第二章で「20c初頭から戦中にかけ、近代財界人は財政逼迫していた家元を無視していた」とあるが、表千家は三井家という強力なパトロンがいたのでこの根拠はちょっと「?」が浮かぶ。でも女性のお茶と男性のお茶の受け取り方の違いという所は、なかなか面白く読めた。

  • sutatin

    まったく知らない世界について色々と学ぶことができた、素人でもしっかりと理解できる。ただ最後にどうして男性のほうが明らかに変わらなくてはいけないのかが少し不明瞭、そもそもどう変わるのが正しいのかぐらいは示して欲しかった。あとなぜか読むのに凄い時間かかった

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