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双葉山の邪宗門 「璽光尊事件」と昭和の角聖

加藤康男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794224682
ISBN 10 : 4794224680
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

六十九連勝を記録した昭和の名横綱・双葉山。なぜ、あえて「邪宗」の門をくぐったのか?なぜ信者となったのか。敗戦直後の新宗教事件と名横綱の姿を通じ、昭和史の語られてこなかった一面を描きだすノンフィクション作品。

目次 : 第1章 大義の戦争/ 第2章 天皇を超えて/ 第3章 復興期の神々/ 第4章 天皇の踏み絵/ 第5章 それぞれの断崖/ 第6章 崩壊する王国

【著者紹介】
加藤康男 : 1941年、東京生まれ。編集者、ノンフィクション作家。早稲田大学政治経済学部中退ののち出版社勤務。退職後はおもに近現代史をテーマに執筆活動に携わる。『謎解き「張作霖爆殺事件」』(PHP新書)で山本七平賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    69連勝という大記録を残した昭和の名横綱・双葉山。連勝は2.26事件勃発の昭和11年から14年にかけて。その後も7回の優勝と立派な成績を残すも終戦直後の昭和20年11月場所を全休し引退。その後、時津風親方として後進の指導に当たることになるのだが、事件が起こる。昭和22年1月、金沢にあった、女性教祖(璽光尊)率いる新宗教団体「璽宇」に警察の強制捜査が入ると、そこに立ちはだかり阻止しようとしたのが双葉山であった。何故、双葉山は弟子を残し、新興宗教にとらわれたのか?そこには昭和天皇の「人間宣言」があったと言う。

  • gtn

    天皇が人間宣言したことによりすっぽり空いた心の隙間に、璽光尊が入り込む。その教えがいくら荒唐無稽であっても、その時の生命状態と合致すれば、絶対の信仰対象となる。類例は、オウムを始め、現在も枚挙にいとまがない。しかし、双葉山の場合、知事、警察本部、朝日新聞社が結託して行った璽宇への踏み込みで「救出」された際、催眠が解けたものと想像する。相撲協会理事長就任後、璽光尊に拝謁したいとほのめかしたのも、信仰心ではなく、退転者としての慚愧が残っていたからではないか。

  • ようはん

    双葉山が新興宗教に嵌り警察相手に大立ち回りを演じたという話は漠然と知ってはいたが、読んでみて璽光尊事件のあらましや背景を見るとあの角聖双葉山が…という気持ちになる。

  • miunac

    著者は『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』という本を出版している。あからさまな歴史修正主義者である。上記の本については『TRICK 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』(加藤直樹)等で徹底的に批判されている。工藤美代子という作家の著述が何度も引用されるが、著者の配偶者である。そのことも明記されない。著者の態度、歴史に対する認識、史料の扱い方等ブレブレで、一切信用出来ない。大横綱(双葉山)と新興宗教(璽宇)の関連を知りたい者のみ読めばよい。もちろん、眉に唾をつけるつもりで。

  • ふみら

    天皇の人間宣言は当時の日本国民にとって途轍もなく大きな出来事だったのだろう。ぽっかりと心が空いたところに璽光尊の話があり、信者になってしまったのだろう。戻してくれる人がいて良かった。宮本百合子『双葉山を手玉にとったじこう様について』と題するエッセイで書いた次の言葉をメモしておく。「人間は科学的な裏付けをもった判断が大切だということ。社会がすべての人にとって不合理のないように改善されなければ、いつまでたっても邪教はでてくる」

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