Product Details
ISBN 10 : 448009945X
Content Description
英訳された作品を手がかりに村上春樹の短編世界を読み解き、その全体像を一望する画期的批評。短編小説からアプローチすることで、村上がそのデビュー時から、どのような課題にぶつかり、固有の困難を自らに課し、それらを克服してきたかが見えてくる―。上巻では、「言葉」か「物語」かの二者択一という問いに突き当たった「初期」、そして、本格長編『羊をめぐる冒険』以降、はっきりと「物語」に軸足を置くことになった「前期」の作品群をあつかう。英語での講義をもとに日本語で書かれた、平明にしてライブ感あふれる一冊。
目次 : 序 「井戸」の消滅―『ねじまき鳥クロニクル』から『1Q84』へ/ 第1部 初期 物語と無謀な姿勢(最初の選択―「言葉」か「物語」か/ 「無謀な姿勢」はどこから来るか―「中国行きのスロウ・ボート」/ 観念と初心―「貧乏な叔母さんの話」/ 「耳をすませる」こと―「ニューヨーク炭鉱の悲劇」)/ 第2部 前期 喪失とマクシムの崩壊(卑小な「空白」―「午後の最後の芝生」/ 強奪と交換―「パン屋再襲撃」/ 「ないこと」があること、「ないこと」がないこと―「象の消滅」/ マクシムの崩壊―「ファミリー・アフェア」)
【著者紹介】
加藤典洋 : 1948年、山形県生まれ。文芸評論家。早稲田大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業。著書に『敗戦後論』(ちくま学芸文庫、伊藤整文学賞受賞)、『言語表現法講義』(岩波書店、新潮学芸賞受賞)、『小説の未来』『テクストから遠く離れて』(朝日新聞社/講談社、両著で桑原武夫学芸賞受賞)など多数。2019年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
佐島楓
読了日:2019/10/29
踊る猫
読了日:2025/02/16
ラウリスタ〜
読了日:2019/12/10
なつのおすすめあにめ
読了日:2023/05/28
山ろく
読了日:2020/01/27
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

