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ISBN 10 : 4006023170
Content Description
批評に背を向けても、私たちは生きられる。だが、もし批評がこの世に存在しなかったら、私たちの思考は、いまよりもっと貧しいものになっていただろう。学問とも哲学とも異なる、「自分で考えること」を手放さない批評―その営みが世界と切り結ぶ思考の原風景から、批評が私たちの生にもつ意味と可能性を明らかにする。
目次 : 1 批評とは何か(この本のタイトル/ 僕が批評家になったわけ/ 文芸批評と批評の酵母/ 原型としての『徒然草』)/ 2 批評の酵母はどこにもある(対談/ 注/ 手紙、日記、きれはし/ 人生相談/ 字幕・シナリオ/ 名刺/ 科学論文/ マンガ)/ 3 批評の理由(もし批評・評論がこの世になかったら/ 公衆、世間、一般読者/ 戦争と批評/ 無名性)/ 4 ことばの批評(批評のことばはなぜ重く難しいのか/ なぜやさしいことも難しいのか/ なぜことばは二つに分かれるのか/ 電子の言葉の贈り物)/ 5 批評の未来(平明さの基礎/ 批評と世間/ 「面白い」と批評の基準/ 一階の批評へ)
【著者紹介】
加藤典洋 : 1948‐2019年。文芸評論家、早稲田大学名誉教授。著書に、『言語表現法講義』(岩波書店)で第10回新潮学芸賞。『敗戦後論』(ちくま学芸文庫)で第9回伊藤整文学賞、『小説の未来』『テクストから遠く離れて』(朝日新聞社/講談社)の両著で第7回桑原武夫学芸賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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佐島楓
読了日:2020/01/27
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