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ISBN 10 : 4866632984
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2025年「年収の壁」が変わった!損しない働き方を徹底解説
2025年、税金と社会保険の制度が大きく変わり、私たちの家計に直結する「年収の壁」が動きました。これまで「103万円の壁」「106万円の壁」「130万円の壁」など、あるラインを超えると税金や保険料負担で手取りが減る“働き損”が発生していました。しかし今回の改正で、これらの境目に大きな変化が起きたのです。
最大のポイントは「所得税がかからない年収」が160万円まで拡大!
従来、パートやアルバイトで103万円を超えると所得税が発生していましたが、2025年からは基礎控除と給与所得控除の引き上げにより、160万円まで所得税ゼロに。これは家計にとって大きな朗報です。さらに「配偶者の特別控除の満額ゾーン」も150万円から160万円にシフト。年収を増やしても損しない時代になりました。
社会保険の壁も変化!「106万円」「130万円」の対策
社会保険加入の基準である「106万円」「130万円の壁」は依然として存在しますが、130万円を一時的に超えても2年間は扶養から外れない新ルールが導入され、働き方の自由度が増しました。さらに、2026年10月には「106万円の壁」が撤廃予定。週20時間以上働けば収入に関係なく社会保険に加入する仕組みに変わります。加入すれば短期的には手取りが減りますが、将来の年金額は増え、医療保障も手厚くなるため、長期的なメリットが大きいのです。
高齢者にも朗報!「在職老齢年金」の上限拡大
65歳以上で働きながら年金を受給する人にとっても朗報。これまで給料と年金の合計が月50万円を超えると年金が減額されましたが、2026年からは月62万円まで減額ゼロに。シニア世代の「働き損」も減り、再雇用や副業の選択肢が広がります。
損しないための3ステップ「知る・測る・動く」
改正内容を踏まえた賢い働き方のポイントは次の3つ。
知る:自分に関係する「壁」を把握。
測る:給料明細と見込み収入で、どの壁に近いかを確認。
動く:収入のタイミングを調整、あえて壁を超える、補助制度を活用。
この3ステップで“働き損”を防ぎ、手取りアップを目指せます。
誰にでも役立つ「ケース別インパクトマップ」
本書では、パート主婦、学生バイト、副業会社員、フリーランス、再雇用シニアなど、ライフスタイル別の影響度を一覧化。例えばパート主婦は年収160万円まで所得税ゼロ、シフトを増やせば家計プラス数万円も可能。学生バイトも扶養要件緩和で稼ぎやすくなりました。
まとめると、2025年は「壁を怖がる時代」から「壁を踏み台にする時代」へ。
古い数字にとらわれず、新しい制度を理解し、自分に合った働き方を選ぶことが、家計と未来を守るカギです。
【著者紹介】
川崎涼子 : 税理士、起業家育成コミュニティ「わたしのコモン SEN」運営。世界最大級のKPMG税理士法人など18年勤務を経て、2020年4月に独立。延べ1000社超の確定申告や決算に携わる。2023年より士業10人で起業家を育成するコミュニティ「わたしのコモン SEN」の運営を開始。2025年は74名の開業・副業・法人設立を支援。複数の大手キャリアスクールや行政にて、確定申告講座や起業伴走プログラムなど登壇多数
竹内誠一 : 社会保険労務士、公的保険アドバイザー。厚生労働省・日本年金機構23年間年金行政職に勤務。主に、厚生年金・国民年金の適用・給付業務に携わりながら、地域の事業主・住民の皆様の対応に従事。2016年、社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーとして独立・開業。社会保険労務士・FP・キャリアコンサルタントとして、助成金・確定拠出年金を中心に、中小企業の経営支援、個人のキャリア支援サポート、また恋愛教育・妊活支援・夫婦問題・離婚・相続・終活などライフパランをトータル的に幅広くサポートしている
飯田晃生 : ファイナンシャルプランナー。大手生命保険会社で、全社の年間優秀賞12年連続で受賞。2025MDRT成績資格終身会員(12回登録)Top of the Table会員。生命保険はもちろん社会保険制度にも精通した、保険のスペシャリスト。家庭のライフプランの実現から、経営者・資産家の方のビジョン達成や事業承継のサポートまで、生命保険の枠を超えて総合的にサポートしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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