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孔子 闘いの生涯と思想 角川ソフィア文庫

加地伸行

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044000455
ISBN 10 : 404400045X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2016
Japan

Content Description

「儒家の祖」「聖人」とあがめられる孔子。しかしその実像は、己の才能が認められない“生の世界”に抗い、晩年は近づく“死の世界”と対決し、自他への心安らぐ解釈を求めた生涯だった。中国哲学史の泰斗が、「死」と「儒教」とをめぐる独自の学説と徹底したリアリズムで、野心と自戒とを胸に不遇の運命と闘い続けた人間像を追究。その生涯と言葉とのなかに、人間や現代社会がもつ普遍的問題を見いだす、比類なき孔子伝の決定版。

目次 : 時代/ 出生/ 青春/ 野望/ 不遇/ 権力/ 流浪/ 弟子/ 対話/ 終焉

【著者紹介】
加地伸行 : 1936年、大阪市生まれ。京都大学文学部卒業。大阪大学名誉教授。文学博士。専門は中国哲学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Gotoran

    中国哲学史に詳しい文学博士の加持伸行氏が、中国春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を、数多の史料と今までに著された参考文献を参照しながら、死と儒教の関係については独自の考察を加え、あぶり出していく。実に興味深く読むことが出来た。主題からは逸れるが、仏教は中国では仏学という学問として生き残り、日本では仏教(宗教)として開花し、儒教は中国では儒教という宗教で、日本では儒学(学問)として今日に至っていると、なるほどと納得した。また著者が幾度も引いている白川静著『孔子伝』を読んでみたい。

  • きさらぎ

    33年前の出版以来、2度の改訂を重ねた孔子伝。原著執筆当初「リアリズムとしての孔子伝を目指した」という。その言葉の通り、本書の孔子はとても人間くさい。他人に認められたいという野心、認められない憾み。軍事に疎い訳ではないがやはり机上論的な判断で喧嘩上手の子路にたしなめられたり、風采の上がらない弟子の才能を見損なって後に反省したり。孔子を取り巻く人物像も生彩を放って面白い。また中国思想の専門家らしい原需論、孔子の農村共同体社会的発想の限界、中国人の宗教観の分析等のトピックも興味深く、読み応えのある一冊だった。

  • はちめ

    論語関係で一番最初に読んだのがこの著者の「儒教とは何か」だったと思う。20年以上前のこと。だからということはないのだがこの著者の解釈が最も受け入れやすい。本書も書かれたのは30年以上前だが内容的には十分新しい。

  • さとうしん

    著者による『論語』・儒教研究の成果を踏まえた孔子伝。個人的には、本旨からは外れるだろうが、三十歳以降の孔子がそれなりに裕福であったとする「孔子の生活」の項が面白かった。かねがね当時の諸子はどうやって生計を立てていたのかと疑問を持っていたが、その疑問の一部に答えうる内容となっている。

  • うらかすみ

    孔子の伝記。論語は読んだことはあるが、孔子がどのような生涯を辿ったのか初めてひと通り学んだ。時代背景の説明が詳細で、距離や面積、役職など、現代の日本に例えて示してくれるので大変わかりやすかった。孔子は浮き世離れした聖人ではなく、行政的手腕を認められたかった人だったのだ。

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