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バクトリア王国の興亡 ヘレニズムと仏教の興隆の原点 ちくま学芸文庫

前田耕作

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480099020
ISBN 10 : 4480099026
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan

Content Description

「東の中国文明よりすれば西辺、南のインド文明よりすれば北辺、西のイラン文明よりすれば東辺、それぞれの大文明の辺境にありながら、地理的にはアジアの臍に位置する…この多極性が、バクトリアの歴史に不思議な彩りの深さを与えている」。ゾロアスターが生まれた地ともされ、後にはアレクサンドロスが侵攻した中央アジアの要衝地。古代ギリシア人の語った「大いなるバクトリア」は、近年のアフガニスタンの遺跡調査により「物語」(ストーリイ)から「歴史」(ヒストリイ)へとその姿を変えつつある。さまざまな史料から失われた歴史の一こまを蘇らせる唯一無二の概説書。

目次 : 夜明け/ ダレイオスの影/ アケメネス・バクトリア/ アレクサンドロス・アナバシス/ バクトリアの星/ インドをのぞむ/ アレクサンドロスの後継者たち/ 混血の王/ 独立への模索/ イラン・ルネッサンス/ 帝王の譜/ 両世界の王/ 遊牧の民のどよめき/ 夕暮れ/ 蘇るバクトリア

【著者紹介】
前田耕作 : 1933年生まれ。名古屋大学文学部卒。アフガニスタン文化研究所所長。東京藝術大学・帝京大学客員教授。2003年以来、爆破されたアフガニスタンのバーミヤン遺跡の保存・修復の事業にたずさわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • MUNEKAZ

    あんまり類書が無いんじゃないかな。グレコ・バクトリア王国の通史。知らない地名と似たような人名が乱舞する決して読みやすい内容ではないが、著者のロマン溢れる書きっぷりと多彩な出土コインの魅力でなんとか読み通した。普段使いの銅貨ではコブ牛や車輪、棕梠の葉といった土着性が強い絵柄が使われ、より上位の銀貨ではギリシャの神々が描かれるなど、文化の融合・併存の様子が面白い。現在のアフガニスタンという紛争のど真ん中に遺跡がある故、まだまだ知られていない部分が多くある王朝なのだろう。地域の平和と研究が進むことを願う。

  • isfahan

    バクトリアはギリシャ系と世界史の授業で覚えて以来の邂逅。よく考えると、ギリシャ本国からこんなに離れたところにギリシャ文化をもつ王国があって、その中で争いを繰り広げ一派はインド北部にも建国していたというのはすごい話だ。しかし証拠にギリシャ系としか思えないコインがたくさん出土しているらしい。しかし、アレクサンダー大王の帝国って、中国に攻め入った遊牧民族とか、各地に地方王国を樹立したモンゴル帝国と全然大差ない。当時のアジアの人達が彼らを野蛮と考えていたか、文明的と考えていたかは分からない。

  • 塩崎ツトム

    ギリシア世界と小アジア、さらには唐天竺の文明圏のはざまにあった謎の国・バクトリア。その歴史はいまだにわからない。本書を読んでも、わからないことだらけということはよくわかった。

  • いくら丼

    世界遺産のバーミヤン渓谷について知ろうと思い、「ならばバクトリアだ! 何か良い書籍は――ド直球来たあっ!」という訳で手に取りました。しかし蓋を開けてみれば素人には厳しい滂沱の固有名詞……なんだかあまり読者に優しいタイプではなく、相当の前提知識を求められるよう。それでも「これは読むべき本だ」という感想は変わらず、何とか食らいついていくうち……きっかけは本書の地図と自前の地図帳を見比べたことか、次の日いきなり文中の固有名詞が馴染んで見え始めたのです。読み切って良かった、知識を漁ったらまた戻ってきたい本です。

  • Hiroshi

    グレコ・バクトリア王国、即ちギリシャ人のバクトリア王国だ。紀元前256年建国。中国の西辺、インドの北辺、イランの東辺。中央アジアのオアシス都市からなる。前6世紀のアケメネス朝のダレイオス王のビストゥンの碑文に統治した旨出てくる。納税額から経済的な豊かさが窺える。ゾロアスターの出身地だ。前331年のアレクサンドロスの東進によりダレイオスVはバクトリアに逃げる途中、太守ベッソスに討たれた。アレクサンドロスは王の弑逆者を追討してバクトリアに入り捕らえ、遊牧民らの反乱を抑えにソグディアナのサマルカンドまで進んだ。

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