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おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像 集英社新書

前田啓介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087212983
ISBN 10 : 408721298X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan

Content Description

岡本喜八は一九二四(大正十三)年生まれ。『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』『江分利満氏の優雅な生活』など、戦中派の心情をそこかしこに込めた映画を撮り続けた職人肌の監督として知られる。陸軍予備士官学校で終戦を迎え、戦後映画界に復帰すると、戦争、時代劇、SF、青春群像など、バリエーション豊かで喜劇性にあふれた作品をつくった。喜八が生涯を通じてこだわり抜いた戦中派とは何なのか。新たに発掘された若き日の日記をひも解きつつ、映画監督・岡本喜八の実像と戦中派の心情に迫るノンフィクション。

目次 : 第1章 米子(大工の八代目/ 商業都市米子 ほか)/ 第2章 なぜ死なねばならないのか(吉祥寺前の若井家/ 千駄ヶ谷の青木荘 ほか)/ 第3章 早生まれ(四十年ぶりの再訪/ 陸軍工兵学校入学 ほか)/ 第4章 戦中派(東宝へ復職/ 監督への道 ほか)

【著者紹介】
前田啓介 : 1981年生まれ。滋賀県出身。上智大学大学院修了。2008年、読売新聞東京本社入社。長野支局、社会部などを経て、現在、文化部で近現代史や論壇を担当。満蒙開拓や、ペリリュー・アンガウルの戦い、硫黄島の戦い、沖縄戦、特攻、シベリア抑留など戦争に関する取材に関わってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    タイトルに惹かれて読んだ本。近頃なぜかチャールストン」や「大誘拐」ぐらいしか見ていない岡本喜八監督。著者はインタビューや資料をもとに彼の人生を追って行くとともに、彼にとってあの戦争というものについて岡本喜八はどんな思いを持っていたのかについて書かれている 。大正の13年生まれ近辺はまさに戦中派時代という。戦争ごっこで遊んだ近所の子供や、机を並べて学んだ同窓生の多くが戦死していたことに彼は悲しむ、そして戦争の馬鹿らしさ、怖さについて語っている。図書館本

  • ばんだねいっぺい

    戦争が何を奪ったかあるいは、与えたか。それがどのような形で表現されるか。喜八の才気煥発な日記で描かれたその前日譚となる暮らしが示唆する。同級生たちが戦死していくリアリティーは、体験しないとわからない。

  • ゴリ人

    大学生の頃(40年以上前)ATGの映画が大好きで、 岡本喜八監督の「肉弾」が好きでした。「斬る」の高橋悦史さんもかっこよかったです。監督の戦時中の記述が多くて本としては、物足りなかったです。 連休中に、「ダイナマイトどんどん」でも見ようかなぁ。

  • 大泉宗一郎

    戦争映画を撮り続けた映画監督・岡本喜八生誕100周年に刊行されたドキュメント。これまで喜八映画の書籍は数あれど、その生い立ち・人物像に迫ることで作品群の背景を明らかにする手法は本書の特色といえる。監督になるまでの経緯や、作品の核となった強烈な戦争体験などを、取材過程で新たに発見された日記や、膨大な資料と証言から検証する手法は、やはり記者ならではの筆致であり、年齢的に偶然生き残った「戦中派」という意識が喜八に与えた影響などの考察は面白い。関連性の低い事柄に筆が走るきらいはあるが、喜八ファンなら読むべき一冊。

  • バッシー

    岡本喜八ファン必読。だが映画ファンには向かない本かもしれない。監督作品の根源が知れてよかった。大正10年代後半生まれで生死の差が「紙一重」だった戦中派の中でも、軍隊経験があるかどうかはかなり大きい差なのかも。

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