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K 時代の恋人

前川裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784408538846
ISBN 10 : 4408538841
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
前川裕 ,  

Content Description

昭和を彩った女性歌手Kと青酸コーラ無差別殺人事件の謎が二人を繋ぎ、翻弄する――昭和100年、新境地の恋愛×サスペンス!

【著者紹介】
前川裕 : 1951年東京都生まれ。一橋大学法学部卒。東京大学大学院人文科学研究科修了。専門は比較文学、アメリカ文学。法政大学国際文化学部教授を長年務め、現在は名誉教授。2012年『クリーピー』で第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家として本格デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hiace9000

    K―その全盛期より少し後をわたしは生きた、のだと思う。「圭子の夢は夜ひらく」に代表される虚無的で退廃的な歌詞、ブラウン管から流れる怜悧で整った容姿と、低く陰鬱にも響くハスキーな歌声は、幼かったわたしの中にも不思議と鮮烈な記憶として刻まれている。昭和という時代が醸す猥雑で毒気に満ちた空気感、Kの放つ鮮烈な光が照らしだした「昭和の純愛」が、精緻な描写と格調の高い文体で綴られる。同時代を生きた作者を投影したかに思える主人公の心情は、昭和を知る世代にこそより深く突き刺さる。ひまわりが象徴する時代の恋人像なのだ。

  • ゆのん

    昭和、平成、令和と生きてきて『昔は良かったなぁ』と思う年齢になってしまった私だが、本作の主人公も3つの時代を生きてきた。20代で出会った女性との長期に渡る恋愛を軸に昭和という時代を振り返る物語。愛し合う2人が時には人に、そして時代に抗っても抗っても翻弄されていく。到底越えられないと思える状況にあっても1人の人を想い続ける一途さが強く心に残る純愛物語であると同時に『あぁ。こんな事あった。こんな場所あった』と懐かしむ昭和史にもなっている。時代の闇にも切り込んでいて骨太な作品であった。

  • えみ

    こんなに人を好きになったことも、執着したこともなかったから、彼の気持ちと行動を物凄く怖いと思う一方、どんな障壁があろうとも、邪魔が入ろうとも、ずっと想っていられる一途さがうらやましく感じた。悩みは尽きないが、その分、濃密な人生を過ごしている気がする。一線を越えたら粘着性抜群のストーカーなのは間違いないけれど。学生運動が盛んだった時代、一世を風靡したKという歌手。彼女に憧れながら徹底したマネージャーであり続けた作詞家志望の水島。そして彼を恋に狂わせたキエ。全てを捧げた時代の哀愁。思い出が創造した今をみた。

  • rosetta

    ★★★☆☆浜松から上京して学生運動真っ盛りの大学からドロップアウト、作詞家を目指しながら流行歌手Kのマネージャーになり、行きつけの居酒屋の看板娘といい仲になりそれ故のトラブルにも巻き込まれ、移籍した芸能事務所の社長の急死から社員を引き継ぎ自ら社長に、その間に小説の新人賞を取り…とまあ波乱万丈でもあり当時としてはよくある話でもあり。飽きずに普通に読ませる小説です

  • nyanco

    ジャンルはミステリー・サスペンスとなっていましたが、今までの前川さんの作品と比べると、サスペンス色が薄めで、昭和ノスタルジーを感じる作品。青酸コーラ事件や、昭和の歌謡曲、芸能界など、リアルタイムで体験してきた私には、あぁ、そんなことあったなぁと思い出すことも多かったです。主人公・水島が20代に出会った女性・キエ、キエの兄はチンピラで二人の仲を裂き、水島を恐喝し、金を巻きあげる。キエは水島の前から消え、やがて・・・ →続く

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