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勲章の近代史 権威と欲望のメカニズム 歴史文化ライブラリー

刑部芳則

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642306195
ISBN 10 : 4642306196
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

功績を讃えられた人が天皇から授与される勲章。その制度はいかに誕生し運用されたのか。勲章が果たした役割を探り、叙勲をめぐる人間模様を描き出す。日本近代史に初めて勲章を位置付け、現在まで続く制度の意味を探る。

目次 : 売勲事件―プロローグ/ 勲章の誕生/ 広がる叙勲/ 元勲の証/ 勲章外交/ 大正時代の変化/ 戦争の拡大と膨大な論功行賞/ 現代にまで続く勲章制度の流れ―エピローグ

【著者紹介】
刑部芳則 : 1977年、東京都に生まれる。2010年、中央大学大学院博士後期課程修了、博士(史学)。現在、日本大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    ナポレオンは「人間を動かすのは勲章という玩具なのだ」と述べたが、明治政府にとっても勲章制度の創設は国民を統制する手段だった。授与する政府の権威を高めると共に、受勲者の名誉欲と承認欲求を満足させ正統性を主張できるようしたのだ。大半が下級武士出身者だった維新の功労者も、古い身分を誇る旧公家や大名と自分たちの落差を埋める手段となった。叙勲はエリートの証明であり、戦争における功労の印となり、成功者の誇りとなったため売勲事件や勲章の見せびらかし写真など悲喜劇を生んだ。勲章を欲しがる日本人の心性を培った歴史でもある。

  • スプリント

    知られざる勲章の世界。 功成り遂げた人はその証として勲章がほしくなるようです。

  • とりもり

    元々は海外との勲章外交のために必要性が主張されて創設された勲章だが、徐々に天皇という権威から認められた証としての位置付けが重視され、少しでも高い勲章を欲しがるという欲望の対象に堕していく過程が活写されていて非常に興味深かった。そもそも「天皇の臣民」たる官僚が欲しがるのは理解できるが、その序列とは無縁のはずの民間までもが権威にすがって「官尊民卑」の傾向を助長する構図が、現代まで続いていることが残念でならない。せめてランクを付けない文化勲章のあり方だけでも、叙勲復活時に全面採用して欲しかった。★★★★☆

  • 高木正雄

    かなりマニアックな本だが面白かった。最初の方は賞勲局よりも元老の方が叙勲の内容について影響をもっていたようだ。文化勲章と昭和天皇の関係など興味深いこともたくさんあった。事変の論功行賞としての叙勲は官報にのっていないので政府は是非アジ歴にアップして頂きたい。

  • Teo

    著者が過去に類を見ない日本の勲章の歴史と自負するだけの内容はあった。だから戦時中までの制度はよく分かったが戦後の制度がチラとだけだったので後から調べた。栄典の根拠になるのは日本国憲法第7条。それに基づいて閣議決定を経て授与されている。

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