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漱石センセと私 潮文庫

出久根達郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784267022678
ISBN 10 : 4267022674
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan

Content Description

夏目漱石が松山時代を過ごした下宿先の孫娘「より江」は、幼い頃から漱石夫妻や正岡子規に可愛がられ、美しい才女へと成長。医学生だった久保猪之吉と出会う―。『吾輩は猫である』に登場する雪江のモデルとされ、泉鏡花、柳原白蓮とも親交のあった俳人・歌人の久保より江。明るくしなやかに生きる少女の物語を、高浜虚子、寺田寅彦ら錚々たる文化人との逸話を盛り込みながら、情緒豊かに描き出す。

【著者紹介】
出久根達郎 : 1944年、茨城県生まれ。古書店を営むかたわら作家活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞、2015年『短篇集 半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Willie the Wildcat

    センセ夫妻はもとより、升、清、寅彦、鏡花など。升と愚陀仏が、より江の”文字”の世界の入口となり、その文字が猪之吉との絆を深めた。センセ夫妻の試練と、より江の死相が話の骨格を成す、一見暗くなりがちな話の展開。対照的に、”黒猫”に安全を祈願する2度の別れの場面は温かい。印象的なのが、センセと清と手をつないで、画集を買いに行く件。贅沢な絵面だなぁ、これ。『我輩』や『星の歌舞伎』なども、自然な成り行きという感。舒文堂をネットで確認。いつかは訪れてみたいものだ。「海鼠」は既知ではあるが、改めて”らしさ”を感じる。

  • ikedama99

    途中休みながら読んだからか、印象が散漫になったのは残念。猫が狂言回しで出てきたりしながら、漱石と夫人の姿、それを取り巻く人たちの話がある。若い漱石と夫人の姿は、今までのイメージとは違った。特に、夫人のイメージが違った。夫婦としてしっかりと生き抜いた印象がある。漱石についてより知りたくなった。

  • Masako33

    久保より江さんのことはこの本で初めて知ったが、漱石や子規から可愛がられたということなので、鋭い文学的感性を持った魅力的な女性だったのだろう。全体的に軽めで、特に猪之吉さんとのエピソードは少女漫画のようだったが、立春前の陽気にも合って楽しい気晴らしになった。

  • 次へ

    無垢な少女が文通を通じて温め育んだ恋心を実らせ、賢い妻として夫の心を支えた物語。ヨリヱの母や祖母の結婚エピソードなど、なかなかドラマチックで面白かったですが、ヨリヱ自身の方はもうひとつ、クライマックスに盛り上がりが欲しかった気がします。

  • 図書館小僧

    漱石が松山時代に下宿していたお屋敷の娘さんが主人公。彼女から見た若き日の漱石…と思って手に取ったのだけど、それは序盤でお終い。彼女が久保猪之吉と結婚するまでの半生が主題だった。

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