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もりのあさ

出久根育

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784033503301
ISBN 10 : 4033503307
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

女の子は、朝もやが残るころにカゴを持って森へと出かけていきます。
まだ目覚めたばかりの森。クモの巣には宝石のような朝露が光り、鳥たちは遠慮がちにおしゃべりをはじめ、やがてリスたちも枝の上に姿を見せます。目の前にある森は、夜になるといったいどんな様子をしているのでしょう? 鳥たちはどこで眠りについて、リスたちの赤いしっぽはどんな色に見えるのでしょう? いつものベリーを摘むお気に入りの場所で、女の子は目をつぶって夜の森のことを想像しはじめます。咲いているはずの花や、空の上の方に見える月、飛んでいるものたちや、足音を忍ばせて歩くものたちのことを。まだ今は、自分の周りの小さな世界のことしか見ることができないけれど、女の子はまるで森と共鳴しているように、静かで優しい夜の森をありありと思い浮かべることができるのでした。みずみずしい朝の森と、密やかな夜の森が絵本の中に広がります。

【著者紹介】
出久根育 : 1969年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。『あめふらし』で2003年BIB(ブラチスラバ世界絵本原画展)グランプリ、『マーシャと白い鳥』で2006年日本絵本賞大賞を受賞。2022年、チェコの西ボヘミア大学・ラジスラフ・ストナル・デザイン・芸術学部シンポジウムにて、イジー・トルンカ賞受賞。2002年よりチェコ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 旅するランナー

    出久根育「もりのあさ」絵本原画展@銀座教文館にて。自然の美しさを慈しむ少女の物語。チェコ在住の絵本作家さんのコメント「自然を感じて孤独を楽しむことは、人生を豊かにしてくれるでしょう。私たちの身の回りは愛すべきものたちであふれています」には自然豊かなチェコでの生活を思い出させます。

  • yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗

    読み友様からのご紹介本です📚朝もやの中、かごを持って森の中へ🌳🍀🌳とても気持ちのいい景色です。でも夜になったらこの景色はどう変わるのでしょうか🌃夜になった森の絵がとても幻想的な素敵な絵本でした📚

  • ままこ

    あさもやが残るころ森に出かける女の子。ページをめくるたび清々しい空気が漂ってくる。落ち着いたタッチの色合いかがうっとりするほど美しい。生き物たちの息づかいが瑞々しい森の中から聞こえてきそう。目の保養になる出久根さんの絵はやっぱり、いいな。

  • とよぽん

    この絵本、落合恵子さんが番組の中で紹介していらっしゃった。出久根育さんの作品は何冊か読んだ。20年以上前からチェコ在住で、この作品の「もり」にも反映されているのだろう。女の子は朝の森に木いちご摘みに出かける。森の様子を五感で感じ取る描写がすばらしい。画風は「ペンキや」とは大きく異なり、ブリッタ・テッケントラップ作品の画風に通じるような印象だった。森とそこに住む生き物たちのビジュアルがとてもよかった。

  • がらくたどん

    読みながら深呼吸するとページの間から朝靄の残る森の少し湿り気のある木立の深い香りやちょっと甘い木の葉の香りが立ち昇る。モノトーンの画面なのに朝露の形にならない反射光が目に眩しい。籠を持って森を進む女の子は独りだけど、起き出した小動物の気配や眠りにつく鳥たちの深い呼吸の存在感でちっとも寂しくはない。いつしか私も目を閉じて夜の森の姿を想う女の子になっている。「タン!」野ウサギが大地を蹴る音。書かれた文字が驚くほどよく響く。あ〜、ビックリした。私も目を開けてページをめくると、靄は晴れて朝の光が満ちていた。秀作♪

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