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漢倭奴国王から日本国天皇へ 国号「日本」と称号「天皇」の誕生 京大人文研東方学叢書

冨谷至

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784653043744
ISBN 10 : 4653043744
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
冨谷至 ,  

Content Description

いまなお説の一致をみない国号「日本」、称号「天皇」の誕生の解明を念頭に、紀元前より数世紀にわたって繰り広げられた古代日本の対中国交渉の歴史にせまる。中華世界に従属した「倭」「王」は、いつどのように「日本」「天皇」への脱皮をはかったのか。そしてその思惑とは。

目次 : 第1章 倭国の認識/ 第2章 漢倭奴国王/ 第3章 親魏倭王卑弥呼/ 第4章 倭の五王の時代/ 第5章 日本列島における漢字の伝来/ 第6章 疎遠の六世紀―南朝中華主義の没落/ 第7章 日出る国の天子―遣隋使の時代/ 第8章 天皇号の成立/ 第9章 国号日本の成立

【著者紹介】
冨谷至 : 1952年大阪府生まれ。京都大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。文学博士。京都大学名誉教授。スウェーデン王立アカデミー会員。専門は中国法制史、簡牘学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tom

    最近、冨谷至さんの書いたものを読んでいる。この本は、「天皇」「日本」という言葉の出自について検討するもの。論拠とするのは、中国に残された多数の文書や古事記、日本書紀、その他の文書。古事記やら日本書紀なんてもの、読もうと思ったこともないし、そもそも読解することができない。そして、冨谷さんは、中国の文書(漢字ばかり)も引き合いに出し、中国の古代史と関連させながら解き明かす。なるほど、「天皇」「日本」という言葉は、はこんなふうにして形成されたのかとようやく知ることができた。面白い。

  • やすお

    金印に彫られた「漢倭奴国王」の「倭」が「日本」となり「王」が「天皇」になった経緯を解説している。日本の古代史研究者ではなく古代中国の研究者の視点で解説されている。本書を読むと、古代の中国と日本、朝鮮半島の関係から、いかに「日本」と「天皇」という呼び方が生まれたのか分かる。「倭」が蔑称であったり、「王」という漢字が、実は中国の支配下にあることを意味したり、そのような理由で日本側が新しい呼び名を制定したという物語は、古代日本でいかに中国と対等の立場になろうと努力した光景が頭に浮かぶ。

  • 黒豆

    この本を読んでみようと思ったきっかけは冒頭にも記載されているが書評で、倭 がいつから 日本 という呼び名に変わったのか?に興味も持ったから。ちなみに両方とも読みは やまと 。 漢時代に 倭国 としての朝貢関係から白村江の戦い以降、隋との対等関係、倭国から日本へ。 独自の解釈もあるようだが説得力があった、

  • さとうしん

    中国学者の立場からの日本・天皇号に対する観点を提示するということだが、倭国=倭奴(わど)国説などいくつかの説を除いては、一般的な話を手堅くまとめていという感じ。白村江の戦いは日本側にとっては唐との全面戦争であるが、唐側にとってはあくまで百済の残党との戦いであり、両者の認識にずれがあるという話は面白い。ただ、昨今流行の「東部ユーラシア」の観点からの外交論と比べると、全般的に物足りなさを感じる。

  • のぶさん

    天皇という称号、日本という国名がどのように成立したかという過程を、中国との関係をもとに論じている。日本と中国の関係という視点が私には新鮮で、内容は難しかったが、面白かった。

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