Product Details
ISBN 10 : 4480097880
Content Description
我々が生きている世界は、心の中の世界=表象にすぎない。その一方で、しかし同時に「物自体」はある、とも言うカントの超越論的観念論。そのカラクリとして、基本的なものの見方・考え方の枠組みが人間の心にはあらかじめセットされているとカントは強調したわけだが、この点を強調することによって、その哲学は、後年の哲学者達の思想的転回に大きく貢献したと著者は説く。平明な筆致で知られる著者が、図解も交えてカント哲学の要点を一から説き、各ポイントが現代の哲学者に至るまでどのような影響を与えてきたかを一望することのできる一冊。
目次 : 第1章 カント略伝/ 第2章 なぜ「物自体」vs「表象」なのか?/ 第3章 解かなければならない問題/ 第4章 コペルニクス的転回/ 第5章 「独断のまどろみ」から醒めて/ 第6章 主観的演繹と図式論/ 第7章 アプリオリな総合判断はいかにして可能か/ 第8章 魅力と謎
【著者紹介】
冨田恭彦 : 1952年、香川県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。京都大学博士(文学)。ハーバード大学客員研究員などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
