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江戸前魚食大全 日本人がとてつもなくうまい魚料理にたどりつくまで

冨岡一成

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794222015
ISBN 10 : 4794222017
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「食べたいのに食べられない」からうまれた、江戸前の魚食文化!日本人は江戸時代になるまで思うように魚を食べられなかった。不安定な漁獲、保存と輸送の難しさから滅多に食べられなかった魚。食べられないからこそ何としてもうまく食べたい、その執念が知恵を絞り、工夫を重ねて、江戸前魚食文化に結実したのである。本書は日本人なら知っておきたい江戸前魚食のルーツと完成にいたるまでの全歴史をあますところなく紹介する。

目次 : 第1章 なぜ江戸だったのか?/ 第2章 江戸の始まりから魚河岸ができるまで/ 第3章 海に生きた人々―漁業はいつどのように始まったのか/ 第4章 江戸前漁業のシステム―漁村の漁法と流通/ 第5章 賑わう江戸の魚河岸―江戸っ子のルーツを探る/ 第6章 日本人と魚食、知られざる歴史/ 第7章 関東風の味覚はどうつくられたか―魚が劇的にうまくなった理由/ 第8章 江戸前料理の完成/ 第9章 楽しみと畏怖、江戸人の水辺空間/ 第10章 江戸から東京へ、江戸前の終焉/ 付録 魚河岸の魚図鑑

【著者紹介】
冨岡一成 : 1962年東京に生まれる。博物館の展示や企画の仕事を経て、1991年より15年間、築地市場に勤務。「河岸の気風」に惹かれ、聞き取り調査を始める。仕事の傍ら魚食普及を目的にイベント企画や執筆などを積極的におこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Hirotaka Negishi

    分野は違えど、よく書けている本はいつ読んでも感銘を受ける。 事実の再構成、様々な歴史の観察等を基礎に、著者の興味と知識が触媒となって、江戸前の魚とそれを取り巻く漁民の生活を活写する。テーマそのものも面白かったが、本の構成が良くできていて参考になった。草思社というのは、テーマ、本の構成がすごく上手な会社と感じる。 あ、本の感想でなくなってしまった。

  • 🍭

    383、図書館本。2016年発行。久しぶりに読み応えがあってかつ面白くて大当たり。出典、索引付き。江戸前の定義から中世〜近世の江戸の漁業史、江戸っ子の文化(これはどのくらい正確なのかわからんけれど、出典や典拠を示そうとしているのでかなり健全か?)、魚食の歴史、調理の変遷、漁具や魚河岸についての図表を使った解説など幅広く江戸の魚食文化についてまとめられており、魚食の文化や関東の🐟・🍣文化に興味がある人なら読んで損することなし。使われている専門用語や引用の文章が難しいのはゴアイキョウ。鰻の話もハオ

  • るるぴん

    江戸での魚食の食文化を丁寧に追った本。江戸の都市づくりで人口集中、専売人、魚河岸誕生、幕府への納魚、外食の発展と保存食の知恵と工夫。町文化の発展に伴い、江戸前寿司や料理といったグルメ食の基礎となったことなど網羅されている。丁寧さ読むと読み応えあるのだが、飛ばし飛ばしで拾い読み。時間がある時に、気になる箇所ごとにゆっくり目を通したい本。江戸時代、街歩きしたら喧嘩もあちこちで見世物的にやってたりして活気があって楽しそうだなぁ。魚を内蔵まで無駄なく食べる工夫とかザ.日本!を再確認。

  • 圓子

    ところどころの「日本すげえ!」がちょっと疲れる。こうなるともう歴史的考察は眉唾ものとして読んでしまう。日本といっても関東のといっても江戸近郊のことなんですね。タイトルに偽りはないか。猫マタギなんて言葉があるが、脂が早くにダメになるからなんですね。巻末の魚図鑑は愉快。「蛸は畑に入って芋を食う」なんて、どうしてそんな話になったのか。

  • Humbaba

    日本人は魚をあますところなく全て食べつくす技術を持っている。それは、昔の日本人にとって魚というものがとても貴重なものであったことを示す証拠でもあるといえるだろう。全てを食べ尽くすのは環境がそれをさせたとも言えるが、そのことは決して不幸なことではなかった。

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