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去年、本能寺で

円城塔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103311638
ISBN 10 : 4103311630
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

戦乱の世にシンギュラリティ到来? 歴史とSFが交差する珠玉の全11篇。アシカガ・ショーグネイト崩壊後、AIは長足の進歩を遂げる。軍事AIが合戦を司り、文事AIが詩歌、楽曲の生成に勤しむ世界で、つわものたちは何を思惟するのか? 歴史小説のはずが、ミステリあり、スペースロマンあり、アイドル活劇あり、異世界転生まであり! 何でもあり! 円城ワールド全開の戦乱ラプソディー!

【著者紹介】
円城塔 : 1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベースボール」で第104回文學界新人賞を受賞してデビュー。2010年『烏有此譚』で第32回野間文芸新人賞、2012年「道化師の蝶」で第146回芥川龍之介賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)で第33回日本SF大賞特別賞、2013年同作で第44回星雲賞日本長編部門、2017年「文字渦」で第43回川端康成文学賞、2019年『文字渦』で第39回日本SF大賞、2025年『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』で第76回読売文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 旅するランナー

    円城塔「去年、本能寺で」読了。細川幽斎や本居宣長のAI並み計算能力、坂上田村麻呂のガリア戦記、斎藤道三のボディダブル、ハイデルベルク人殺人事件@日本、親鸞の息子善鸞のアイドルツアー、ジャイアントインパクトの衝撃から地球を建て直す信長の神目線など。史実を再構築して、円城流に歴史劇を書き換え伝え、知識欲を刺激する11短編。

  • starbro

    円城 塔、4作目です。著者の新境地でしょうか、歴史小説×SF短編集でした。オススメは、「タムラマロ・ザ・ブラック」&「偶像」&表題作「去年、本能寺で」です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/331163/

  • 榊原 香織

    円城が歴史小説?と思ったら、やっぱり訳の分からないながら何となく面白いSF短編集。善鸞のライブや石器時代の殺人事件、なんてのもある。

  • ケンイチミズバ

    去年、マリエンバートで、じゃないが。象追い祭りで起きた殺人事件。目撃者ナシ。現場は象の群れに踏み荒らされ証拠も乏しい。被害者は肩から斬られ傷はみぞおちにまで達していた。探偵と助手は凶器の石斧を発見する。石斧?えっ?石器時代。ここは極東に位置する弓型の島。縄文時代はまだ2万年後。文字も存在しない。毛皮に穴を開けて首を突っ込み縄で腰のあたりを縛っただけのファッション。象は頭がイイらしい。平原に落とし穴を掘っただけじゃ仕留められない。障害物を構築し罠に追い込むが、毎年死人が数人はでる。今回は他殺のようだ。(笑)

  • R

    歴史を扱ったSF小説短編集。独特の切り口で、歴史人物や事象をSF的に見立てを行った物語がどれも面白い。特に細川藤孝を扱ったAIの話と、斎藤道三の歴史修正の話が、考えさせられるところもありながら滑稽話でとても楽しかった。そうかと思えば、戦国時代の仏教を地下アイドル的に扱ったりするというのも斬新なような、そういうものかと騙されてしまいそうなこなれ具合で、ケレンとハッタリが実によく効いててとても楽しかった。

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