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老害の人 講談社文庫

内館牧子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065390870
ISBN 10 : 4065390877
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan

Content Description

迷惑なの! と言われても。

昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。
そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。

双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。
彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、老害五重奏(クインテット)は絶好調。
「もうやめてよッ」福太郎の娘・明代はある日、たまりかねて腹の中をぶちまけた。

『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く著者「高齢者小説」第4弾!

定年、終活、人生のあとしまつ‥‥。
自分のこと、親のこと、いずれは誰もが直面する「老後」。
「最近の若い人は‥‥」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。
内館節でさらなる深部に切り込む!

【著者紹介】
内館牧子 : 1948年秋田市生まれ、東京育ち。武蔵野美術大学卒業。1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)、「小さな神たちの祭り」(2021年アジアテレビジョンアワード最優秀作品賞)など多数。1995年には日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)に入賞するなど幅広く活躍。東北大学相撲部総監督、元横綱審議委員。2003年に大相撲研究のため東北大学大学院入学、2006年修了。その後も研究を続けている。2019年旭日双光章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Yemi

    「老害」という人間が老いる上で多くの人が通る道。共に過ごす家族の葛藤も痛いほど感じることができました。こうはなりたくない、自分はこうはならない、誰しもが思うことです。本人に悪意はないんですよね。コロナという経験したことのない混乱の中、たくましく生きる高齢者の姿もよかった。自分がその年齢になったとき迷惑かけないようにしていたいと心から思いました。

  • カブ

    前半の老人たちの現役時代の自慢話や、病気自慢がちょっとうんざりしかけたところで、反撃に転じるところが面白く、最後まで読めた。そう遠くない自分に重ね合わせて考えさせられた。

  • ぴかりん

    Audibleにて。私はあと数年で高齢者になる。なので、近頃はいろいろなことを高齢者の立場で考えるようになってきた。確かに老害と言われるような、迷惑なことをする人も多いけど、それはどの年代でも同じでしょう。老害って言葉のおかげで老人=害、みたいな目で見てしまう人も増えている気がするし、誰が言い出したのか嫌な言葉だな。けどまあ、面白く楽しいお話でした〜

  • ゴルフ72

    兎角老人は面倒くさい・・・同じことを何度も何度も言いている。福太郎もだ!でもそんな彼らが時代を作ってきた。ものが無かった時代を作り上げてきた。それがあったから今の自分たちがいるしそれを土台に未来もある。そんなカッコいいいことを書いてはいるが、やっぱり面倒くさいのが本音だけど尊敬もしているのは事実です。

  • 紫の煙

    老人=高齢者、65歳から老人と呼ばれるのだろうが、そこからの人生が長い。老害と呼ばれようとも、介護される老人になるよりは余程まし。どんな人生を生きた人でも、老人になるのはみんな平等だから、万人が読むべき小説。

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