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みんな大好き陰謀論 2(仮)

内藤陽介

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784828422732
ISBN 10 : 4828422730
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan

Content Description

なぜQアノンにみんなハマったのか?ネットならではの引き寄せの構造と、現代格差社会の生んだ分かりやすい解釈。これは米国だけじゃない!人はみんなQを求めている!?(笑)

目次 : 序章 ジャーナリストも嵌ったドミニオン陰謀論/ 第1章 大統領選挙、負けても勝ったとQアノン/ 第2章 君にもなれるQアノン/ 第3章 Qアノン前史―保守系ネットメディアの曙/ 第4章 ピザゲート事件―子供たちを救出…のはずが/ 第5章 陰謀論は止まらない/ 第6章 目覚めよ、さらば救われん―Qアノンのカルト宗教化とその背景

【著者紹介】
内藤陽介 : 1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文芸家協会会員。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、研究・著作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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2020年のアメリカ大統領選をめぐり、冒頭で...

投稿日:2021/06/19 (土)

2020年のアメリカ大統領選をめぐり、冒頭で紹介されているジャーナリストをはじめとして、バイデン候補の当選を認めたくない界隈がQアノンの主張をそのまま流し続けるという事態が発生していた。かれらの言説では、票の集計をしているドミニオン社のソフトには不正プログラムが仕込まれている、米軍が同社のサーバーが保管されているドイツのフランクフルトからサーバーを回収したにはじまり、投票用紙に不正が仕込まている、郵便投票には死者の投票が含まれていて、投票率が300%を超える郡が多数あったのような、出来の悪いハリウッド映画みたいな話を延々と続いていた。 本書ではこれらの主張のおかしさを指摘したうえでQアノンが誕生するまでのアメリカの社会事情、90年代後半のドラッジ・レポートにはじまる、リベラルに対する反発としてのメディアの活性化を紹介し、Qアノンの主な思想もカバーしている。 Qアノンは無視でいいが、日本にはオウム真理教もあったのだし、この手のカルトの論理は改めて理解しておくことが今後の社会運営に有用であると感じた一冊。

DJもちお さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 南北

    2020年の米大統領選挙で「保守業界」の人たちの中で陰謀論に振り回されたり、結果として陰謀論を煽る人たちがいました。その情報源となったのがQアノンであり、虚偽と判明した現在でも訂正すらしていない人たちが多数います。陰謀論に染まる理由は基礎的な知識や教養がないこと、事実かどうかを確認するよりも信じたい情報に手を伸ばしてしまうためてあり、メディアやSNSの情報を漫然と見ているだけでは判断を誤るのだということがよくわかる好著です。「世界はいつでも不安定」のアメリカの章とあわせて読むと理解が深まります。

  • 姉勤

    はずかしながら、前回のヒラリー当選「確実」報道の日米マスコミの前科ゆえに、「かもしれない」というトランプ落選陰謀論に片足を乗っけていた口。石も玉も見極めにくい「保守」論客の鵺のような言説と、 「名無し」から発せられる、願望を肯定する情報、嫌悪を煽情する情報。それがバブルのように膨らみ、現実と見紛う虚構を生み出す。しかし、現実であろうと虚構であろうと、実際に動かされるのは人間。動いた実績を根拠として陰謀は生まれ続ける。全否定のアンチマスコミ、アンチガバメントは、認知を見誤る元。だから本書も全肯定はしない。

  • 遊々亭おさる

    悪の秘密結社が各国のエリート層をコントロールして世界を支配している。前米国大統領のトランプは、悪と戦い、我々を助けてくれる正義の味方である。ネットから生まれたQアノンは、次第に先鋭化して連邦議事堂侵入事件を引き起こした。米国人は何故、陰謀論に嵌ったのか?そして日本でも文化人を含めた信仰者が生まれた理由を解説した一冊。情報が氾濫する世の中でデマをデマと見抜くための基本は、世界は単純な二元論では説明出来ないことを念頭に置くこと。トランプ政権の功罪の功の部分の言及は、自分も物事を単純化して見ていたのだなと反省。

  • 出世八五郎

    リーマンショックの頃、陰謀論に出会い、もう世界はおしまいなんだ!国際金融マフィアに世界は支配されてしまうんだ…と泡吹いて慄いていました。色々な陰謀論ジャーナリスト(?)を知り、私は世界の真実に近付いたのだと思いました。それがしばらく経っても何も起こりません。本書の中で、ある会議?集会?でQ印の付いたTシャツやキャップを付けた人間がぞろぞろと現れ始めたという文章がありました。笑いが止まりません(笑)ぷぷぷ…しかし、私は未だに911InsideJob説やアポロは月に行ってない説を信じてます。つかどうでもいい。

  • みき

    ユダヤ陰謀論ってネタとしては面白いですよね。 大手メディアはディープステートにコントロールされているがネットのおかげで真実に気づけた。 とか物語としても優秀。優秀すぎて信じてしまうのが困りもの……なのかな。 ただよく分からんのがネットを主な言論の場とするQアノンとやらの目的ってなんなんだろうということ。 マネタイズできてるのかな?それとも単に愉快犯?

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