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分断を乗り越えるためのイスラム入門 幻冬舎新書

内藤正典

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344987005
ISBN 10 : 4344987004
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan

Content Description

21世紀に入り欧米諸国にとって最大の脅威はイスラム勢力だった。だが、欧米がイスラムを理解せず、自分たちの価値観を押しつけようとしたことが、対立をより深刻にしたのは否めない。1400年前に誕生し、いまだに「生きる知恵の体系」として力を持ち、信者を増やし続ける宗教・イスラム。その教えの強さはどこにあるのか。暴力的・自由がない・人権を認めない等、欧米が抱くイメージはなぜ生まれ、どこが間違っているのか。世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代の、必須教養としてのイスラム入門。

目次 : 第1章 イスラムはパンデミックに強い/ 第2章 強さの源泉はどこにあるのか/ 第3章 「見えない楽園」の力/ 第4章 イスラムは「遅れている」のか?/ 第5章 イスラム世界とウクライナ戦争/ 第6章 イスラムと暴力/ 第7章 ムスリムは西欧をどう見ているのか/ 第8章 西欧はなぜイスラムを嫌うのか/ 第9章 分断を超えてムスリムと付きあう

【著者紹介】
内藤正典 : 1956年東京都生まれ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。一橋大学名誉教授。東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業。同大学院理学系研究科地理学専門課程(博士課程)中退。博士(社会学)。専門は多文化共生論、現代イスラム地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 原玉幸子

    『トルコ』の内藤正典先生のイスラム教の解説の本書は(前書岩波新書と幻冬舎新書で難易を書き分けた訳ではないでしょうが)語り掛ける文調なので優しい。イスラム教やモスリムに就いての新書解説書を何冊か読んできた身から言えば、目新しい事項はないので、「はぁ、そうですか」ですが、今の今は、イスラエルのガザ地区攻撃を取り上げるべきでした(イスラム教の概説は緊急出版する題材ではないので難しいですが)。日本は、即時停戦の国連決議を棄権すべきではなかったと強く思います。(◎2023年・冬)

  • 紙狸

    2023年7月刊行。ハマスとイスラエルの戦争が始まる前だ。21世紀に入りイスラム過激派によるテロが繰り返されたことから、欧米とイスラムの分断は深刻化した。著者内藤正典氏は、トルコの専門家であり、欧州におけるイスラムについても詳しい。この本では、欧米の政治家やマスコミが拡散しているイスラムに関する偏見をひとつひとつ正している。さらに内藤氏が長年のムスリムとの付き合いの中で発見したイスラムの特徴を分かりやすく書く。イスラムは人間の欲望を肯定する。人間の内面を問題視するのではなくて行動を重視する。

  • ポチポチ

    僕はイスラム教を知らないけれど、キリスト教や仏教のように信徒の数は世界的に多い、日本にも多くのムスリムが住んでいるであろう中、印象としては一部の過激派組織の存在感が大きすぎてイマイチ掴めない。この本は一方的な先入観を少し取り去ってくれたように思う。アッラーとムハンマド、教典と教義。排他的というよりはお好きにどうぞというスタンスなのだろうか。歴史と宗教は切って離せない。今起きている時事の文脈が分かるようになりたいものです。【Audiobook聴き放題】

  • あるまじろの小路

    同時多発テロ事件以来、イスラム教徒というと狂信的で常識の通じない集団と思い込み、腫れ物に触るように扱いがちです。しかしそれは何世紀にもわたってイスラム世界を暴力的に支配しようとした西欧社会に対する戦いの延長線上にあるという側面を忘れてはいけません。この問題が宗教対立に落とし込んで語られることには部外者たる我々日本人にとって何の益もありません。今日のグローバル世界はイスラムを抜きに語ることはできません。近代文明に綻びが見え始めた昨今、イスラムの知恵から学ぶべきことは決して少なくないと思われます。

  • mochiomochi

    著者の講義を学生時代に取っていたことがある。もう15年くらい前の話だが、当時は中東全般に国際論を教える教養科目の先生をなさっていた。講義内容がとても面白くて、いつか著者の本を読んでみたいと思いつつ、時が流れた。 「分断」というキーワードにより、ムスリムの思考回路を平易に、わかりやすく説明していて、新書なのにすぐに読むことができた。個人的には、ムスリム世界を国際政治学者として、一市民として触れてきた著者の価値観による内容と思う。偏向的に感じる人もいるかもしれないが、私個人は面白かった。

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