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Books

怨毒草紙 よろず建物因縁帳 講談社タイガ

内藤了

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065201305
ISBN 10 : 4065201306
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

死際の翁は生首の絵を描いていたそうだ。持仏堂を曳いた後、怪異が起こるようになった東按寺。調査に出た春菜は、無残な死に様の死体が転がる地獄を幻視する。なぜ怪異は起きたのか。死期の迫る曳き屋・仙龍は、春菜が幻覚を視ている間、地獄を描きたい欲求に囚われたことに注目する―。歪んだ情念を生き血で描いた怨毒草紙、その奥に潜む冥き陰謀とは。因縁帳、転ず。

【著者紹介】
内藤了 : 長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mint☆

    シリーズ7作目。江戸時代、人の尊厳を奪うような殺し方をし、その様子を血で描いたのが怨毒草紙。この描写がなかなかグロい。殺人をしながら描いたのは人喰い熅颯という男。持仏堂を曳いたことで何かいけないものが出てきてしまった。信州の自然、歴史的建造物が好き、ホラー、グロ大丈夫、少し恋愛要素が入っていてもいい方であればお勧めなシリーズ。春菜と仙龍の関係、隠温羅流のルーツ、次も楽しみです。ただもう少し曳家のかっこいいシーンが欲しいなぁ。

  • ちょろこ

    怨み、毒の文字が突き刺さる一冊。シリーズ第七巻。今回はお堂を曳いた後に怪異が始まったという寺が舞台。血、怨み、毒、情念、鬼、鎖といった、おどろおどろしさ漂う文字が目に突き刺さる、人の負の念に圧倒された巻でもあった。そんな中での小林教授の語り、太陽を思わせるコーイチの存在が一服の清涼剤。人の怨み、残酷さを嫌いつつも惹かれるという人間心理が興味深い。曳きの儀式の空気がはりつめる瞬間も今回はいつも以上に感じられた。自分の心に向き合う春菜の姿、決意も読みどころの一つ。いよいよ動き出す次巻にさらなる期待が高まる。

  • aquamarine

    シリーズ7作目。今回は春菜が「普通の」曳き屋の仕事を見学するところから始まる。隠温羅流の曳きを毎回読んできた読者としては、重機を使って数センチずつということに驚くが、確かに本来はそんなものなのだろう。そして春菜が見学中に臭気をかぐあたり、普通ではないだろうと思っていたら…。相変わらずリーダビリティが素晴らしく、何が起こっているのか気になって一気に読んだ。怨毒草紙の題名通り、なんとも悍ましい背景に読みながら眉間に皺がよる。仙龍の枷はどうなるのか、春菜の覚悟もあり今後も目が離せない。

  • ぽんすけ

    人間の業の深さとは…っていう話。この絵師って連続猟奇殺人の犯人で、人が無残に死に逝く姿に美と色を感じ取りそれの虜になっていってしまってるんだけど、サイコパスになり切れてなくて自分の所業の惨さに対して絶望してるんだよね。人間性の矛盾に苦しむってやりきれないな。さて、この巻隠温羅流の導師の謎についてちらっと触れてたけど、鳴釜や鬼ヶ島の温羅が起源ってことでいいのかな。その鬼の祟り?( ゚д゚)ハッ!だとしたら仙龍=桃太郎 猿=おさるのコーイチ 雉=ケンケンうるさい春菜 犬=白or笠嶋さん?役者はそろったw

  • Bugsy Malone

    「怨毒」とは、怨み、怨み抜いた末、他に害をなす事。読むにつれこのタイトルの意味、そこに印された凄まじい怨みがひしひしと伝わって来る。人を鬼と誘う闇、抗う心。仙龍と『鬼』の因縁、立ち向かう春菜。この小説に於ける『鬼』というものの概念は。物語はさらに佳境を迎え、目を離すことが出来ない。

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